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姉妹書:【写真で綴る】昭和30年代 農山村の暮らし

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写真ものがたり 昭和の暮らし

1 農村

著者:須藤功
AB版 240ページ
ISBN:978-4-540-03229-5
発行日:2004年3月10日

草屋根の家の囲炉裏に家族が集い、神に祈りながら助け合って米作りなどの農作業にいそしんだ春夏秋冬の日々の暮らし。(平成16年3月発行)


目次

序 農村―土に生きていたころ

第一章 草屋根の家に暮らす

風土が生んだ家屋

ひとつづきの家/屋根の形を作った蚕/牛馬を大切にした曲屋/アイヌの家造りの知恵/みんなで刈ったかや/力を合わせてふく屋根/農家の屋敷/農家の間取り/衣川の集落/薄雪の消えた屋根/暖をとる父と子/こびりつく「すす」

家族のいる部屋

囲炉裏を囲む一家/ランプとローソク/つけがねで歯を守る/台所は女の部屋/飲み水を運ぶ/かまどと七輪/物置でもあった土間/風呂をわかす/煮炊きに使う薪/ぼたもち作り/家族そろってとる食事/くつろぎの居間/家を守る神さま/肥料になった大小便/洗濯板でこすって洗う/おしめと布団/生活技術/庭と縁側/やってきた魚屋

自家で作る食べもの

たくさんの漬物/しょうゆとみそ/わらづと納豆/貯蔵の工夫

第ニ章 馬も鶏も牛もみな家族

家畜の役割

働き生む家畜

第三章 農作業の準備にいそしむ

すす掃きの日

初春に豊作を祈る

家族で祝う新しい年/アーボヒーボ/花いっぱいの願い/かゆで占う豊凶/一年の天候を占う/田は雪の庭/アエノコト/稔りを願う遊び/春を待つ山と集落

稲わらで作る

規格の厳しい米俵/縄はわら細工の基本/役立つ雪/市で売る野菜とみの

第四章 米作りの知恵と人の手

ていねいに作る苗代

春近く堆肥を運ぶ/暦と農作業/種もみを選ぶ/冷たい苗代/土を手でほぐす/苗代とハラミバシ/保温折衷苗代/雪型で知る農はじめ

助け合った米作り

まず用水路の掃除/田を起こす/農具をかつぐ/田をかきならす/山の田/田に踏みこむ若葉/水車とポンプ/苗取り/筋引き/水面に映える早乙女/少年も一人前/田植えの昼どき/昼寝の効用/マンガライ/麦畑を田にもどす

ひとときの骨休め

疲れをとる湯治/こっから舞

水と草と害虫

奈良盆地のため池/線香一本分の送水/炎天下の草取り/水温めと害虫

どじょう捕りの男の子

第五章 収穫のざわめきを聞く秋

夏行事と野良仕事

盆を迎える/祖先と過ごす盆三日/家中どこも蚕棚/煙草の葉を採る/おばこコンテスト/秋みのる果実

稲穂のたれる日

二百十日/暴風雨の被害/黄金波打つ稲田/スズメ追い/レンゲ草とイナゴ/稲を干す/じかまき/田を麦畑にする/商売上手な行商人/どじょう捕り/魚と蛇とカエル

稔りの手ごたえ

足でまわす脱殼機/もみをするするす/供出米を入れた俵/かかしに感謝/供出米を運ぶ/米俵の規準/米の検査と等級/柿の実/水車小屋と石うす/次の年に備える

索 引

写真撮影者・提供者一覧