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野山に行って健康探し

疲れたときは
イタドリ

村上光太郎

茎をジュースにして飲んでみよう

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 今、あちこちの道ばたや空き地、山野などで、イタドリのタケノコ状の若い茎が伸びています。この茎はスカンポといいますが、地方によると、スイバの若い茎もスカンポといわれていますので、間違えないようにしましょう。ちなみにこのイタドリ、イッタンダラとか、ダジイとか多くの地方名があり、生活に密着した植物であることがわかります。

 この若い茎の皮を取り去り、生のままや塩で揉んでサラダに混ぜたり、油で炒めたり、塩を入れた熱湯でさっとゆでて二杯酢、三杯酢、酢味噌和えなどにして食べると、歯ごたえもあり、美味しく食べられます。また皮を剥いた茎を樽などに塩漬けにしておき、随時、塩抜きをして、煮物に使うのもよいでしょう。

イタドリ
イタドリ
○期待できる効果
 疲労回復、抗菌、血糖値を下げる、健胃、利尿、通経
○こんな人にお勧め
 日射病、熱射病、風邪、糖尿病、消化不良、浮腫、神経痛、リウマチ、肋膜炎、尿閉、夜尿症、膀胱炎、膀胱結石、婦人病、月経困難、喘息、便秘

 イタドリの一番簡単で、しかも効果的な利用方法はイタドリジュース。作り方は、まずイタドリの若い茎を包丁で1〜2cmに切り、ジューサーにかけます。そうすると緑色の液体となりますが、これを容器に入れておくと、しだいに緑色の部分が沈殿して、ほとんどがきれいなピンク色の液になります。このピンクの液を冷蔵庫で保存しておき、飲むときにハチミツを入れて甘みをつけます。ハチミツは自分の好みで加減してください。

イタドリジュース
ジューサーにかけたあとのイタドリジュース。しだいに緑色の部分が沈殿していき、全体の1%以下に。きれいなピンク色の液となる。イタドリの若い茎1kgから約400mlのエキスがとれる

 山登りの際、このジュースを身体が疲れたときに飲んでみてください。驚くほど疲れが取れ、また元気に山登りが続けられます。特に夏の強烈な太陽にあたり、頭がくらくらしたり頭痛がする、いわゆる日射病や熱射病をたちどころに解消してくれます。

 さらに、この液には強い抗菌性もあり、風邪も引きにくくなります。こんなに重宝できるイタドリジュースですので、今年はぜひとも作ってみてください。

根を煎じて飲んでみよう

 イタドリの根を秋から冬に掘り採り、刻んで乾燥させたものを虎杖根といいます。この虎杖根を1日5〜20g煎じて服用すれば、血糖値を下げるなど、さまざまな効果が得られます。特に体力の落ちた老人や婦人の常習性便秘には、強い下剤を使うと腹痛を生じたり下痢が止まらなくなったりしますが、この虎杖根の煎じた液は腹痛を起こさず、便秘が解消する優れた素材です。

 この虎杖根にはレスベラトロールという成分が含まれており、発ガン予防と抗ガン作用が報告されています。こんなに優れた素材なのですから、いつも身体に取り込めるように工夫するとよいでしょう。

(崇城大学薬学部)

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