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ニジュウヤホシテントウ
◆編集部
うちは最近“こだわり野菜”で売るようになったから、農薬をグンと減らしたの。そうしたら急にジャガイモにニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)が増えてきちゃって…。放っておくとナスまで食べられるのよね。
何とか防げないものかしら。
辻勝弘さん(福井県池田町農林課参事)によると、「ゆうき・げんき正直農業」(農薬や化学肥料をできるだけ使わないで栽培する運動)を推進している池田町でも、ニジュウヤホシテントウは大きな課題だったそうだ。この虫、どうも農薬には弱いらしく、クスリをかければすぐいなくなる。でもそれができないとなると、抑えるのがたいへん。
最初はジャガイモの葉っぱを食い荒らすが、そこでドンドン増えた虫が、六月半ばから七月にかけてのジャガイモの収穫と同時に今度はナスに移動。ようやく収穫の始まったころのナスの葉っぱまで食べてしまい、ひどいと株が枯れてしまうこともある。
「卵は食べられた株の地面に一番近い葉っぱの裏にあるんだ」
「ホントだねー」ニジュウヤホシテントウの卵と食害痕 「テントウムシ(ニジュウヤホシテントウ)に困ってる」と相談されたときに、辻さんがアドバイスするのは次の三点。
@種イモを更新する
なぜかはわからないが、たとえ買った種イモと自分でとった種イモを並べて植えても、買った種イモのほうが明らかにニジュウヤホシテントウにやられにくい。「更新した種イモで作ったほうが健康的で、病気だけでなく害虫もつきにくいのか?」とも思ったが、ともかく種イモはなるべく更新したほうがいい。
A卵は簡単に見つかるので、
出始めのころに見回ってつぶす
ニジュウヤホシテントウは、どうも卵を産みつける場所が決まっているらしい。葉っぱに食べられた跡が何もないようなジャガイモの株には、いくら探しても卵がない。卵が見つかるのは決まってやや被害が見られる株で、しかも一番地面に近い葉っぱの裏側なのだ。
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これがわかっていれば、卵はわりと簡単に見つかる。池田町では、ニジュウヤホシテントウが出始める四月末から五月初めごろ、お母さんたちがジャガイモ畑を見回って、卵を見つけしだい手でつぶす。ニジュウヤホシテントウは、出始めの数は多くないが、五月末から六月初めごろから急に増えて被害が大きくなる。そうなる前に大発生の芽を摘んでしまうというわけだ。
B残渣にビニールをかけて蒸し殺す
これでもまだ完全に防げるわけではない。問題になるのは残渣。そのまま放っておくと、這い出したニジュウヤホシテントウがナスに向かって移動してしまうので、畑の中で残渣ごとニジュウヤホシテントウを蒸し殺してしまうのだ。
まず残渣を虫が落ちないようになるべくそーっと畑の一カ所に集める。その上からビニールをかけ、一週間ほど夏の太陽にさらして蒸し込む。中の虫も必死に逃げようとするので、ビニールの端は隙間がないように土でしっかりと押さえるのがコツ。
最近は、池田町のニジュウヤホシテントウの被害はずいぶんと減ったそうだ。
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