イチジクの甘露煮。イチジクと砂糖を実が透き通るまで煮るだけ。ジッパー付きの袋に入れて冷凍しておけば長もちする シロップ煮、ジャム、シャーベット、干し果物…
果物は加工して、1年中楽しむ砂糖控えめ保存のやり方内藤信子
四季折々の恵みを1年中食べたい
ものが豊かにあふれすぎている昨今、物資がなかった昔のことを考えて「もったいない」と思いながら暮らすなど…と思いますが、やっぱりたわわに実った旬の果樹をみると、ありがたさと尊さを感じます。身近に豊富にある、あるいは農家で丹精して作った野菜や果物は、四季折々の大地からの恵みです。この果物のみずみずしさにひと手間かけて、手作りの加工食品にして新しい味を生み出し、保存して食べられたら…と考えていました。
私が加工品にしたいとまず思ったのは、プルーンです。自宅に植えたプルーンがたくさん実り、熟れ過ぎて樹からポトポト落ちてもったいないと思ったことから始まりました。生で食べるのもいいですが、できれば加工して1年中食べたい。
そこで普及所の先生に相談し、ジャムやシロップ煮、ビン詰め加工の指導を受けました。
一番おいしかったシロップ漬けを、隣近所やグループの人たちに試食してもらいました。初めてのことで珍しかったということもありますが、味、色ともに上出来で好評でした。また「ほかの果物でもやってみたい」と意欲のある人が多く、仲間の輪が広がったのも嬉しかったです。
「バアバおいしいよ」砂糖20%でおいしさ長もち
果物加工品の数々と内藤さん、お嫁さんの節子さん。若い人たちと一緒に味見しながらワイワイ言って作るのも楽しみのひとつ 春はイチゴ、夏はウメ・モモ・ブルーベリー・ブドウ、秋はイチジク・クリ・カキ・リンゴ・キウイ、冬はユズなどなど、あっちこっちの知り合いに食べきれないほどの果物をいただくので、すべて加工して保存しています。
加工のやり方にもジャムやシロップ煮などいろいろありますが、どれも果物のおいしさをなるべくそのまま残すため、砂糖はできるだけ控えめに使うようにしています。果物にもよりますが、だいたい保存のため最低限必要な20%くらいにしています。
昔私が習ったころは、砂糖を果物の80%くらい使って加工しました。しかし今の若い人たちは、そんなに甘いものは食べません。
私が今でもこうして食の味に関わっていられるのは、嫁や孫娘、孫嫁らと一緒になっての味見、現代風の知恵との交換があってこそだと思います。味のリレーを嫁、孫、孫嫁たちに長く伝えていきたいです。2歳のひ孫の「バアバおいしいよ」のひと言が、今最高の幸せと感謝しているこのごろです。
できた品を友人知人親戚に送って味見してもらい、できばえの返事をもらうのも楽しみにしています。味の輪が大きく広がって地域の方々との交流が深まり、笑顔で何より健康なおばあちゃんでいるのを願いつつ。
(山梨県北杜市)
シロップ煮の作り方
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モモのジャムとシロップ煮
モモは色が変わりやすいので、皮をむいたらまず塩水でサッと洗います。
ジャムにするときは、まずモモの水をよく切り、砂糖(20%を目安に味見をしながら好みの量)を入れて煮詰めていきます。最初の5分くらいだけ皮の赤い部分を入れて煮ると、モモのキレイなピンク色がつきます。
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