月刊 現代農業
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巻頭特集

カキ殻が竹酢に溶ける
シュワシュワと泡を吹いてカキ殻が竹酢に溶ける

木酢・竹酢に溶かして効かせる

適当でも効き目あり!
木酢+カキ殻で葉っぱが上を向く

遠山恵美子

かけたその日に葉がパラボラアンテナみたいに上向く

 私は木酢液にカキ殻を溶かした石灰(有機酸石灰)で病気を出さない作物づくりを心がけています。

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 この石灰は速効性です。葉面散布すると、いずれの作物も、葉がその日のうちにパラボラアンテナみたいに上向きます。葉色も濃くなり、つやが出てくるようです。収穫物もよくとれ、とくにエダマメは両側から支えないと倒れてしまうほど。野菜の味は濃く、昔の味がすると産直のお客さんに言われます。日持ちもいちじるしくよいと喜ばれています。もっとも、これは石灰だけでなく、粉炭やボカシ肥(自家製)の効果もあると思います。

木酢の酸でカキ殻がブクブクとアワを出して溶ける

カキ殻に竹酢を注ぐと……
カキ殻に竹酢を注ぐと……

 作り方を紹介します。材料であるカキ殻と木酢液の分量は適当です。ホームセンターで買った45リットルくらいのポリ容器の中に、小鍋(直径20cm)2〜3杯のカキ殻を入れ、その上から木酢液を加えます。木酢の量はいい加減、5リットルでも10リットルでもかまいません。

 すると、木酢液の有機酸でカキ殻が溶けるのでしょう。加えた瞬間に、ブクブクとアワを出して反応します。フタをしてそのまましばらく(半日でもそのままずーっとでも)放っておいてから使います。カキ殻が溶けきれずに残ったら、また木酢液を足しておきます。あとはいつでも容器にあるので、必要なときに使うことができます。

生殖生長期に効かせる

▼野菜には500倍で葉面散布

 野菜に使う場合はだいたい500倍くらいに薄めて、それぞれの生殖生長期に葉面散布します(土壌散布する場合は効き目がゆっくりのようなので2〜3日早めに)。私はいつも適期を逃がしぎみになってあわててジョウロで葉面散布しています。量は適当――お花に水をやる程度です。それでも冒頭のような効き目が見えるので助かります。

▼イネには原液を流し込み

筆者(松村昭宏撮影)
筆者(松村昭宏撮影)

 イネの場合も生殖生長期に入る頃(当地で7月6日頃)、原液を反当1リットル、水口からかけ水といっしょに少しずつチョロチョロと流し込みで入れています。

▼キウイには人工受粉直前と夏季せん定後に500倍を土壌散布

 キウイの場合は人工受粉直前(5月末か6月初め)に、500倍液を反当500リットッルウ(天恵緑汁や乳酸菌も各500倍になるように加えて)、バケツで根元まわりに土壌散布。さらに九月上旬の夏季せん定後にも、もう一度土壌散布しています。

 なお、以前は酸性土壌の中和のために消石灰を使っていましたが、忙しくてうない込むことができないときには土がしまるようなので、今はまったく使っていません。その代わりのつもりで粉炭を使っています。ミネラルの供給や土壌中の水の浄化、土壌の中和作用などがあるようです。 (新潟県岩船郡荒川町金屋)

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