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新連載 目の悩みを抱える方へ
山口康三
第1回 目は食べもので治る
血液が運ぶ目の健康
私は、目の病気を予防、改善するには、身体全体の健康状態を高めることが大切だと思っています。なぜなら、目は身体の一部であるからです。目の病気が重症化したり、治りにくかった場合、その方の食事、運動、精神状態など生活習慣を改善することで、治りやすくなったのを、私は幾度となく体験しました。それは、目を流れる血液が、全身を回ってきたものであることに関係します。身体全体の状態を改善すれば、血液が浄化され、その血液が目の隅々に酸素と栄養素を運び、目の中の老廃物を効率よく取り除いてくれるのだと思います。
身体全体の健康、つまり目の健康には、食事・運動・心の三つが大きく関与しています。私が目指している綜合医学は、農業が非常に重要になってきます。なぜなら、私は食事を医療、医学の中心に考えているからです。人間は食べたもので身体ができています。食べ物を前にしたら「ああ、これがもうすぐ自分の身体になるのだな」と思って食べる必要があります。
人間の身体はおよそ60兆の細胞でできています。そしてたった一晩で約1兆個の細胞が入れ替わっていると考えられています。そのため人間の体質は食べたもので毎日変わっているのです。ここに病気を改善する希望があります。病気を予防する力や、病気やケガをしたとき回復力の強い身体になるには、質のいいもの、つまり国産で、旬で、新鮮で、薬をなるべく使っていないものを食べる必要があります。目の病気にも、白内障、緑内障……といろいろありますが、同じことがいえます。
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午前は排出の時間、午後は食べる時間、夜は細胞入れ替えの時間
私の行なっている綜合医学と農業には似ている点があります。農業は自然のルールに従って食物を作っていますが、私もなるべく自然に沿った生活をすすめています。早寝する、運動を心がける、穀物や野菜の多いものを食べる、お通じをよくする、などなど。自然から遠ざかるほど、人間は目の病気に近づきます。
人間の身体の一日のリズムはおおよそ次のようです。
午前4時から午前12時までが、毒素(体内の代謝産物)を排出する時間帯。毒素の75%は便から、13%が尿から排出されますので、なるべく便通をよくし、お小水を出すようにします。便秘は血液を汚す原因にもなりますので、この時間帯は食べることよりも毒素を出すほうに重きを置きます。
午前12時から午後8時までが、体内に栄養を吸収する時間帯。食事をすることで身体に必要な栄養を取り入れます。
午後8時から午前4時までが、身体の中の古い細胞を壊して、新しい細胞に作り直す時間帯。小腸の壁には栄養吸収細胞といって、最小単位に分解されたブドウ糖やアミノ酸、脂肪酸、グリセリンを吸収する大切な細胞があります。この細胞は基本的に毎日新しい細胞に取り替えられています。何年も入れ替わらない細胞もありますが、3カ月もすると全身の60〜70%の細胞が入れ替わります。その時ゴミ(毒素)が出ますが、それを午前4時から午前12時までに出すことになります。
このような身体のリズムができることで細胞の入れ替わり(新陳代謝)がよくなり、身体全体の老化と病気の発生を防いでくれます。そして、身体全体の状態を改善することが、目の病気を予防する最善の方法だと思います。 (栃木県下野市医大前・回生眼科院長)
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