●巻頭特集 いまこそ農家が 米を売る 米を食べる
(田中康弘撮影) ![]()
米を売る ご飯を食わせる工夫集
『現代農業』読者おすすめ
思わず、ご飯がたくさん食べたくなる料理撮影・調理 小倉かよ
わが家のおすすめご飯レシピを米の消費拡大に役立ててはどうだろう。これで米産直のお客さんも、もう一杯、ご飯が食べたくなる!?
大人気のおにぎり
三色おにぎり
熊本県天草市・高辻知子(43)
〈作り方〉青のり、ゴマ、でんぶをそれぞれ別々にご飯に混ぜて、おにぎりにする
食べ盛りの中学生の息子が夕食前に「腹が減ったー」といって、よくお菓子をつまんでいましたが、あるとき、残ったご飯をおにぎりにしておいたら、「おいしい、おいしい」といって、おやつ感覚でペローリ食べてました。
爆弾おにぎり
福岡県大川市・山口豊彦(51)
〈作り方〉醤油、味の素、けずりぶしで味付けしたご飯(茶碗2杯分)を、あぶってパリパリにしたのりを2枚切らずにそのまま使ってまるめる
うちは冬はのり養殖、夏は米作りを営んでいます。米の産直のお客さんにも教えているのが「爆弾おにぎり」。そのまままるかぶりします。
一口サイズおにぎり
大分県中津市・伊藤田衣以(70)
〈作り方〉 一口大の俵形のおにぎりを作り、のりを真ん中に巻く
少量のようですが、ついたくさん食べすぎてしまう。孫が遊びにきたときや、お客さんが来たときに出すと、小さくて食べやすいのかスナック菓子感覚でよく手を伸ばしてくれる。
手軽に巻き寿司
青ジソ・キュウリ・梅干しの巻き寿司
兵庫県篠山市・西田秀子(60)
〈作り方〉具は、青ジソ3枚、半分に切ったあと縦に細長く3等分したキュウリ、潰した梅肉。寿司飯を作り、巻き寿司の要領で巻く
夏になにもないとき、あっという間にできるご馳走。シソの香りや梅の酸っぱさが食欲をそそり、キュウリのパリパリとした食感もいい。簡単にできるのに、満足感もあるのがいいところ。
刺身の手巻き寿司
富山県氷見市・南信悦(82)
〈作り方〉新鮮な刺身、卵焼き、野菜などで手巻き寿司
氷見は富山湾の魚の大部分をとっている。これを使わない手はない。マグロのトロなどとぜいたくはいわず、イカありエビありブリありと、なんでもそのときとれたものを巻けばよい。種類が多いほうがうれしい。野菜もその通り。食卓は忙しくてにぎやかである。
不動の人気、混ぜご飯
油を使わないチャーハン
宮城県七ケ浜町・星陽子(54)
〈作り方〉(1)十分熱した鍋に直接とき卵を流し込み、その上にご飯を入れてフタ
(2)火が通った頃に、ネギのみじん切り、メンマのみじん切り、塩、コショウをふって、かきまぜる
フライパンと油を使わないがミソ。このチャーハンなら、普段の3倍は食べます。
黒米入りご飯
栃木県佐野市・萩原啓司(41)
〈作り方〉 白米3合に、大さじ2杯の黒米(古代米)を混ぜて、炊く
ご飯を炊くとき、自家栽培している古代米を混ぜると、子どもが喜んで食べてくれます。おかずがなくてもお赤飯感覚でいつもより多く食べます。また、もち米をプラスするともっとおいしくなります。おにぎりにするともっと食べやすいです。
黒米ビビンバ
福岡県久留米市・中村喜久雄(49)
〈作り方〉 ひき肉、モヤシ、ピーマン、自分で作った野菜を味つけしながらラー油でサッと炒めて、山菜の水煮などと一緒に、土鍋で炊いた熱々の黒米入りご飯の上にかける。かき混ぜて食べる
うちは6人家族で、みんなビビンバが大好き。作るのは私の担当なので、子どもたちからは「お父さん、頼む」などとよくいわれます。野菜は炒めすぎずシャキシャキ感を残すのがポイント。ご飯もわざと底が焦げるように土鍋で炊いています。野菜もご飯も歯ごたえがあって、見た目の色もインパクトがあります。
シーチキン炊き込みご飯
三重県津市・臼井美智子(65)
〈作り方〉具は米1升に対して、シーチキン(1缶)、ニンジン(1本)、シイタケ(1袋)、油揚げ(小2枚)。調味量は、醤油(1合)、砂糖(大さじ1)、みりん少々、酒(1合)
鶏肉がなくても、大丈夫。わが家はおばあちゃんと主人と私の3人ですが、「味ご飯」なら朝1升炊いて、一日でころっと食べてしまいます。
マメご飯
秋田県横手市・藤澤喜一(85)
〈作り方〉青大豆を一晩水に浸けておき、米と一緒に炊く
私の考えを申し上げます。大豆の中で一番おいしいものといえば、「秘伝」という品種。私も5a作付けております。この豆とご飯を一緒に炊く。水に浸したあと、豆の皮をとってやれば、ご飯の味がすごくよい。
食べやすい丼もの
五穀の実のお茶漬け
愛媛県松野町・毛利恒子(68)
〈作り方〉玄米、麦、大豆、ソラマメ、トウモロコシ、エンドウを炒って、石臼で細かくし、醤油につける。それをショウガ、砂糖、煮干しで煮て、ご飯にのせてお茶漬けにする
友人はこれを食べると、お米が余分に必要だという。炊きたてのご飯に混ぜてもいいし、お茶漬けにしてもいい。
特製冷や汁
宮崎県野尻町・牧本正市(78)
〈作り方〉 (1)すり鉢で花かつお(3g)をよくすりつぶし、ゴマ(大さじ5)を加え、する
(2)(1)に味噌(60〜80g)とみりん(大さじ1)を入れて、よくする
(3)(2)の味噌をすり鉢の中で伸ばして、少しずつ水(カップ2杯半)を加えながら溶く
(4)適当な大きさに切ったニラ(5〜6本)、細切りにしたキュウリ(1本)、青ジソ(4〜5枚)を(3)に加えて、アツアツのご飯にかけて食べる
宮崎名物「冷や汁」。温かいご飯に冷たい味噌汁をかける郷土料理ですが、具は家庭によって違います。ここに紹介するのは、わが家特製 !?
牛乳かけご飯
長野県高森町・吉沢さやか(34)
〈作り方〉ご飯に牛乳をかけるだけ
うちのおばあちゃんのおすすめ!
まわりのみんなは「おいしい !?」と不思議そうですが、おばあちゃんは昔っから、この食べ方が大好きでよく食べています。
トマト丼
宮崎県川南町・植松正樹(64)
〈作り方〉 5mm角に切ったトマトをご飯の上にどさっとのせて、イクラをお猪口1杯分ぐらいのせて、醤油をかける
醤油をかけるだけでおいしく食べられる「トマト丼」を考え、食べています。トマトの糖度は6度以上ほしい。8度以上あればいうことなし。
ご飯がすすむ、一品おかず
エゴマの葉即席醤油漬け
岐阜県白川町・服部圭子(50)
〈作り方〉(1)エゴマの葉を3枚ずつ持ち、たれ(醤油50cc・酒50cc・みりん大さじ1・砂糖小さじ2〜3・ショウガのみじん切り・トウガラシ・軽くつぶしたゴマ・ゴマ油少々)を表裏にぬる
(2)40〜50枚、鍋に葉を重ねていき、残ったたれと水少々を入れ、スプーンで鍋底の汁をかけながら煮る。ひっくり返すと均等にたれがいきわたる
(3)フタをして20分煮る
スタミナ野菜、エゴマの葉には、ポリフェノール、カロテンがいっぱいです。醤油漬けにして、ご飯をまいて食べれば、おかわりまちがいなし! 毎日エゴマの葉を食べて夏バテ予防! してくださいね。
ちりめんじゃこの佃煮・大葉の醤油漬け
鹿児島市・盛山治美(53)
〈作り方〉(1)ちりめんじゃこ(カップ3杯)をフライパンで十分に乾煎りして、酒、みりんを適量(カップ1杯ぐらい)入れる
(2)じゃこが煮詰まったら、醤油を少々入れて、味を調える
(3)てかりを出すために、グラニュー糖を大さじ2杯ぐらい入れて、よくかき混ぜたら、できあがり
私のおかずの定番は、ちりめんじゃこで作る簡単佃煮です。これ一品でご飯が何杯でも食べられますよ。ちりめんじゃこが旬のときにまとめ買いして冷凍保存しています。
また、夏場にできたオオバを容器に重ねて、ひたひたになるように醤油を入れ、冷蔵庫に入れます。翌日から食べられます。これもご飯のおかずにおいしいです。
青ジソ味噌、ニンニク味噌、ショウガの味噌漬け
岐阜県白川町・佐藤ユキヱ(71)
〈作り方〉
青ジソ味噌
(1)青ジソ(刻んで両手で3杯)を油で炒める
(2)鍋に味噌(1kg)と砂糖(600g)を入れ、ねっとりするまで火にかける
(3)(2)に(1)を入れて、好みでトウガラシ、サンショウを加えて、よく練る
ニンニク味噌
(1)ニンニク(3かけ)を竹串が通るぐらいまで茹で、みじん切りにする
(2)鍋に味噌(600g)、砂糖(600g)を入れて、火にかけながらよく練る
(3)(2)に(1)を入れて、混ぜる
ショウガの味噌漬け
新ショウガをよく洗い、うすく切り、お好みの量の味噌と混ぜる
これからの暑い季節、青ジソ味噌、ニンニク味噌、ショウガの味噌漬けがおすすめです。
金山寺味噌
静岡県掛川市・山崎友子(54)
〈作り方〉市販の金山寺味噌用こうじ(塩入り)に、塩漬けして刻んでよく絞ったゴボウ、ニンジン、ナス、キュウリとザラメを加えて混ぜる。こうじと具の割合は、65:35。味噌1kgに対して、ザラメは500g
野菜いっぱいで、直売所で人気の品です。ご飯にのっけて、「まぜまぜ」が一番。おかずは他にいらないです。
ニンジンの味噌炒め
北海道幌加内町・花岡良男(59)
〈作り方〉ニンジンを千切りにして炒め、お好みで味噌と砂糖を加えて火にかけながら混ぜる
特栽米、減農薬米を作っている、もち米団地の農家です。卵かけご飯やバターご飯もよくやりますが、ニンジンやネギを味噌で味付けした料理もご飯によく合うので好きです。味噌はわが家で仕込んだものです。
タクアンの和えもの
静岡県吉田町・大石千恵子(団塊の世代)
〈作り方〉細切りにして、水でもどした古漬けタクアン、ワカメ、薄切りにして軽く湯通ししたレンコン、みじん切りにしたショウガ、細切りにしたニンジンを混ぜて、醤油で味付け
油っぽいおかずより、さっぱりしたもののほうがいい
● おまけ ●
玄米のおいしい炊き方冷凍玄米にする
島根県浜田市・森谷公昭(52)
玄米を炊飯ジャーで炊く場合、一晩水に浸さなければならないが、毎回やるのは面倒くさい。水に浸した玄米(発芽玄米になっていると思う)を、袋に小分けして冷凍しておけば、いつでも炊ける。私はこの冷凍玄米を使って、いつも白米と半々で炊いている。白米2合を4合の米を炊くときの水に浸し、そこに冷凍玄米を2合放り込むと、すぐに溶ける。そのまま普通の炊飯モードで炊ける。
普通、玄米と白米を同時に炊く場合、水の量を玄米に合わせると白米がべちょべちょになる。反対に白米に合わせると玄米がコチコチになってしまうが、冷凍玄米を使えば白米に合わせた水分量でも、玄米がやわらかく仕上がる。冷凍している間に玄米がなじむからである。
コーヒー粉と塩を入れる
茨城県土浦市・宮本トシ江(50)
米は個人産直で、玄米のお客さんにはコーヒーの粉(インスタントか挽いたもの)を入れて炊くことをすすめています。玄米2合に対して、コーヒーの粉小さじ1杯、それから海洋深層水からとった鮮度塩をひとつまみ。コーヒーと塩の取り合わせにお客さんは最初、「エーッ!」と驚きますが、試してみると、おいしいといってくれます。
コーヒーを入れると炊き上がりが香ばしくなり、あの特有の苦みは残りません。塩が苦みを抑えてくれるからです。また、塩は米の甘みを引き立てます。
私は、玄米を炊くときは一晩水に浸けるようなことはせず、洗ってすぐに20分ほど弱火にかけます。やわらかいご飯よりも、私はかたく歯ごたえのあるほうが好きです。
『現代農業 2009年12月号』 玄米はうまい/堆肥栽培 稲作編/炭酸ガス施用 最前線/ハサミ・ノコギリ拝見/畜産 光合成細菌/イモ保存術 ほか。 [本を詳しく見る]
『家庭でつくるこだわり食品5 豆・米』伊野アイ 著 中川原美智子 著 十文字トシ 著 主食、副食としての豊富な加工法の中から、いつでも手軽につくれるもの、現代風にアレンジしたもの、さらにパン、ラーメンなども加えて紹介。手づくり加工で「本物」にこだわった加工法を満載。 [本を詳しく見る]
『漬け物・惣菜・おこわ・もち・テンペ・こんにゃく・くん製』小池芳子 著 昔から食卓に上がっていた漬け物や惣菜類には家々で引き継がれた味があるが、だれにも美味しくつくるにはコツがいる。著者20年の経験でつちかったコツのコツを、教科書にも載っていないノウハウも含めて公開。 [本を詳しく見る]
『聞き書 ふるさとの家庭料理5もち 雑煮』農文協 編 奥村彪生 解説 もちは日本人にとって晴れの日の代表的食べもの。あんやきな粉、ずんだで食べる搗きたてもちのおいしさ。あわもち、とちもち、凍みもちから全国の郷土色豊かな雑煮の味わいまで、日本のもち料理総集編。 [本を詳しく見る]
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