●巻頭特集 たいしたもんだ 皮の力
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(田中康弘撮影、以下も)
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生ほど、土に混ぜないほどアブラムシに100%効く
青森県田舎館村 猪股正三
ミカンの皮を撒いたらアブラムシが消えた
猪股正三さん 私は無農薬でいろんな野菜を栽培して、余ったら直売所に持っていっています。
以前は、とにかくアブラムシに困っていました。ミカンの皮を土に混ぜると害虫予防になるとどこかで聞いたことはあったのですが、それまで試したことはありませんでした。
2年前のある日、適当にちぎったミカンの皮をそのまま畑に撒いたことがあります。次の日畑に行って驚きました。あれだけいたはずのアブラムシの姿が全然見えなくなったのです。
大のミカン好きだから皮には困らない
実は私は、大のミカン好きで、一人でもシーズンに50個くらいは食べちゃいます。だからミカンの皮には困りません。
冬に食べたミカンの皮は、ストーブの前で乾かして、ネットに入れて吊下げておきます。こうすると、次の年の秋だろうと、その次の年だろうと使えます。
生の皮のほうが効き目あり
マルチの上に落ちたミカンの皮でもアブラムシによく効く 生の皮のほうが、乾燥させた皮よりも効き目があるように思います。
グレープフルーツ、夏ミカン、ハッサク、オレンジ、レモンなど、春以降出回るカンキツ類は、いちいち乾燥させないで、生のまま細かくちぎってパラパラ撒くほうがよく効きます。
もちろん、乾燥させておけば、いざというときに使えるので安心ですが、生の皮があるときは、優先的に生の皮を使うようにしています。
とにかくいい加減に撒くのがコツ
アブラムシがついているのを見つけたら、2cmくらいにちぎった皮を、ポトリポトリとウネ間や、ビニールマルチの上に落としていくだけ。葉っぱの上に載ってしまっても気にしません。
たくさん撒く必要はありません。ちょこっとあればいいです。これで3カ月はアブラムシが寄り付きません。
キュウリや食用ギク、トマトなどに、オレンジの皮をポトリポトリとわずかずつ落としただけでも、畑にカンキツの香りがパーっと広がります。
この香りがアブラムシに効く成分なのかはわかりませんが、ミカンの皮に含まれる油がアブラムシを刺激するんだと思います。
ミカンはおいしく食べて、皮は野菜、花、庭木に…。捨ててはもったいない。もったいないです。
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阿部幸子さん
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『現代農業』で読んで以来
ネギの赤サビ対策にずっと続けている宮城県東松島市 阿部幸子
ネギの赤サビが出なくなった
自家用と市場出荷用と野菜をいろいろつくっています。昔『現代農業』で、「ネギの赤サビにミカンの皮が効く」という記事を読んで試したことがあります。そうしたら、毎年困っていた赤サビが見事に出なくなりました。
それ以来、ネギには欠かさずミカンの皮を使い続けています。
よーく乾燥させて、細かくする
以前旦那が病院で働いていた頃は、ミカンの皮を網袋に入れて、病院のボイラー室で乾燥させていました。それはそれはカリカリになって、肥料袋なんかに入れて足で踏むとよい粉になります。
今は自宅にボイラー室がないので、一つでも二つでも自分が食べた皮や、皆の食べた皮をせっせと拾い集めては、日当たりのよい縁側に菓子箱を並べて、その中に入れて乾燥させています。
カラカラになったミカンの皮は、乾燥している冬の間に、庭先で袋ごと足で潰すと面白く、カリカリと潰れて粉になります。それでも大きい皮が残りますが、石の上に置いてさらに棒で潰し、なるべく粉にちかいくらいまで細かくします。
私はひと冬に、ミカンをだいたい二箱は食べます。おまけに、親戚も持ってきてくれますから、皮はたくさん集まります。でも、粉にするとペッチャンコです。
秋の彼岸にネギの土寄せと一緒に入れる
私がミカンの皮を使うのはネギだけです。秋の彼岸が来ると、ネギの株元に肥料と一緒に全部入れて、土寄せをします。
一人ながらもいろいろと植えて頑張っています。ネギとナガイモだけは、子供たちや妹たちへの贈り物にしているので必ずつくらねばなりません。
今年もネギにミカンの皮を入れました。
幸子さんのミカンの皮の使い方 せっせと集めたミカンの皮をよーく乾燥 乾燥したミカンの皮を袋に入れて足でつぶす。なるべく細かく 秋の彼岸にネギの株元へ肥料といっしょに入れて土寄せ
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