月刊 現代農業
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●巻頭特集 堆肥をまく 肥料をまく コツのコツ

堆肥・有機物をラクにまく

親父と息子
息子

いやー、堆肥も肥料も、コツがわかってくるとまくのがおもしれーなー。

オヤジ、今日はこの畑、全部まいちまおうぜ!

親父

おお、調子に乗りやがって(笑)。

よーし、まだまだお前には負けられんわ。エッサ、ホイサ、エッサ、ホイサ……、
ん、痛! あイタタタ!

息子

どうしたオヤジ!?

親父

いや、その、ちょっと腰が、い、痛くてな…。

息子

まったく、オヤジももういい歳なんだからさ、無理すんなってんだよ。

親父

うーむ、気持ちは青春時代のままなんだが…昔のようにはいかんなぁ。とくに堆肥は、重いし量も結構入れないとだからな。もっとラクにまく方法を考えんと、これから先はちょっとキツイな。

アンケート
息子

まだまだオヤジには頑張ってもらわないと。俺もバンドの練習あるし。ほら、最近は肥料高騰対策の関係で、堆肥の散布機買ったりするとき県とか農協に相談すると、半額くらい補助金が出たりする場合もあるって新聞に書いてあったじゃん。うちもなんかいい機械とか買おうぜ。

親父

まったく、結局自分のためだろう。それよりもっと知恵を絞って、親をラクにしてやろうって思えないもんかねぇ。

ん? そういえばこの前、「現代農業」からアンケートが来てなかったか?「堆肥をまく・肥料をまく わが家の工夫」とか。うちはいいの思いつかなくて出せなかったけど、どんな工夫が集まったんだろう。腰が痛くならない方法とかあるかなぁ。

息子

よし、見に行ってみるか。

※肥料高騰対策の補助事業については、JA・市町村・県にお問い合わせください。


「前かけ」を使ったまき方
ブラジルに移住していたときに学んだのがこの「前かけ」を使ったまき方。現地の人は皆使っていたし、私も当時は1日3tもの堆肥をまいていた

アンケートに答えて

「前かけ」散布なら腰が痛くならない

 野菜づくりに堆肥は欠かせません。私の住む鹿児島県阿久根市はやせ地で排水のいいミカンの適地。本来、野菜には不向きな土地なのです。深く、乾燥しにくい土にするためにも一反歩ある野菜畑に毎年1tほどの堆肥を入れています。

 ただ、私、足がちょっと不自由です。歳も70の坂を越えました。それでも、わが家でおいしい野菜を食べたいですし、ミカンを産直するお客さんにも野菜をプレゼントして喜んでいただきたい……、堆肥は手で均一にまくようにしています。

 しかし、とてもじゃありませんが、バケツでの散布はムリがあります。こまめに堆肥を補充しなければならないし、なにより重いバケツを持ち歩くなんて身体がきついだけでしょう。その点、布製の「前かけ」はいいですよ。堆肥の重量の半分を左手で、もう半分を腰で支える格好になるので、身体にかかる負担が軽くなります。腕も腰も疲れず、作業能率も上がります。

 もちろん、この「前かけ」は4反歩あるミカン畑に化学肥料をまくときも手放せませんし、畑の小石を拾い集めるときにも使えて、なにかと重宝します。

鹿児島県阿久根市・小園忠

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縦100cm、横90cmの厚手の布 前かけ 手と腰に分散されるので、負担が軽減する
縦100cm、横90cmの厚手の布。腰にまくヒモは妻が縫いつけてくれた。もちろん妻自身もこの布で堆肥をまく ヒモを腰にまき、前で結ぶと、まさに「前かけ」。軽トラの荷台か地べたに布を広げ、7〜8kgの堆肥を置く 先っぽの両端を片手でまとめて持ち、立ち上がる。布の端を左手にくるっとまきつけて、散布開始。堆肥の重さが、手と腰に分散されるので、負担が軽減する

走りながらまく

 クローラ式運搬車に乗ってまく(静岡・袴田治克さん)

 小型運搬車を荷台から操作/トラクタダンプから/ボカシもトラクタから

 テーラーを走らせながらまく(茨城・伊藤健さん)

小分けしてまく

 コンテナに詰めて運び、スポット散布 澤山直人

 漬物樽に詰めれば段々畑の運搬もラク 須藤登

 リンゴ用の発泡スチロール箱に入れる 宮本重信

 図解 堆肥の重さの量り方

スジにまく

 袋ごと引きずってウネ間散布(岐阜・佐藤ユキヱさん)

 1.5倍バケットと三角補助具でブルーベリーの株元堆肥マルチ 鈴木正美

まくのに便利な道具や機械

 落ち葉・草をラクに運ぶ、ラクに広げる道具たち(山口・木村節郎さん)

 堆肥運搬台車/自走式肥料散布機/土中注入式スラリー散布機

ほかにもいろいろありそうだぜ

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