履いているのは愛用している長靴「アクシスM-001」 作業がはかどる自慢の長靴
同じ長靴を4〜5足常備 私の長靴ライフ
高梨雅人
「ドレスコード」という言葉を聞いたことありませんか? 服装規定などともいうそうですが、要は時と場所にふさわしい身なりをすることです。農作業にも、ドレスコードはあるのではないでしょうか。施肥作業、播種定植作業、作業機を使った管理作業、収穫作業、出荷所での寄り合い、青色申告で農協に行くときなど、各場面で目的の妨げにならない身なりは安全にも一役買います。
履きものも同じだと思います。地下足袋がふさわしい作業、あるいは安全靴が望ましい作業、長靴が望ましいものなどなど。今回は極私的な長靴履き分け術を紹介したいと思います。
作業別・畑別に履き分ける
一番右が防除のとき履く水田用長靴。真ん中3つは畑で履き分ける。一番左は父親の愛用している軽い長靴 アキレス腱のあたりに亀裂の入った履き古した長靴。捨てるのは忍びないので、水を使わない作業や犬の散歩のとき履く 現在の私は、同じ銘柄の同じ色の長靴(オカモト製「アクシス」)を四〜五足と、水田用長靴一足が主力です。水田用といっても、うちの経営作目は露地野菜(一部施設野菜)ですので、田んぼで長靴を履く機会はありません。もっぱら薬剤散布用です。地下足袋感覚で履けて、足どりも軽いので、防除作業には適していると思います。ただ、これを他の作業でも履き続けると、生地が薄いので、ひっかけてすぐに穴を開けてしまいます。底も減りやすく、すべりやすくなって危険です。
だから防除以外の場面では、「アクシス」を履いています。四〜五足あるのは、フォーマルと仕事用に分けているからです。フォーマルとは、市役所や農協に行くときなど、いわゆるよそ行き用で、おろしたての長靴がこの役を果たします。
仕事用は、さらに作業別・畑別に分かれます。まず作業別とは、長靴の状態により履き分けることです。長靴は履き続けていると、水漏れしたり、底が減って本来の役を果たさなくなってきます。でも、そのまま捨てるには忍びないので、水仕事でないときや犬の散歩などで履きつぶしてから廃棄処分します。
畑別とは現役長靴の履き分けのことです。当地はダイコン、キャベツなどアブラナ科野菜が主力の産地で、九月上旬に定植するキャベツの根こぶ病が問題になることがあります。そのため、過去に根こぶ病が発生した畑で作業するときは、根こぶ用(?)の長靴に履き替えます(トラクタは一台しかないので、作業機やタイヤを洗って移動)。根こぶ用長靴は一足ないし二足、その他の畑用長靴が二足。なぜ偶数用意するかといえば、私は足の裏が汗っかきなので、長時間履き続けていると長靴の内張の生地がぬれてしまうからです。そのままでいると、足が冷えてきますので、午前の部と午後の部あるいは、今日の長靴と明日の長靴に分けています。
最近の長靴は乾きやすい生地が多くなりましたが、長靴用の乾燥剤(エステー製「備長炭ドライペット くつ・ブーツ快適」)などを使いながら、まめに靴下(軍足)も交換すると、水虫が悪化することもありません。
以上が私の長靴ライフです。
私は軽い長靴
高梨信一
雅人の父です。
歳をとってくると、履物ですら重く感じて、足を持ち上げるのもしんどいものです。ところが、今、履いている長靴は新素材で軽いだよねぇ。洗ってそこいらに干しているうちに、風で飛ばされてしまうほどです。
歩くにラクです。そのうえ長持ち。かれこれ2年間履き続けているが、穴も開いていません。農業研修生の女の子にもお揃いの赤を買ってあげました。「かるながくん」。2980円。重さわずか230g、缶コーヒーとほぼ同じ。レディースは180g 耐久性で長靴を選んだ
筆者(右)と父親 では、次に現在の長靴を選ぶに至った理由をお話しします。
私が現在主力にしている長靴は、特別なものでなく、ホームセンターで2000円弱で売っています。以前は履きやすい長靴がないか、あれこれ片っ端から履いていました。最初に履いたのは、マリンブーツ風の黄色い長靴でした。本当のマリンブーツは6000円以上する高価なものでしたが、ホームセンターなどの安売り品は1000〜2000円弱で、発泡ウレタン素材の明るい雰囲気。しかも、軽くて暖かい長靴でした。ただ、同じ長靴を一日7時間くらい毎日休まず履いていると、20日過ぎたあたりから甲の折れ曲がる部分にヒビが入り、水がしみてくることが多かったです。
その他に、昔からある地味な黒い長靴も、防雪型、裏地のあるものないもの、一通り試してみましたが、マリンブーツ風と同じように細かいヒビが入ったり、裏地の耐久性や乾きにくさ、自分の足の形に合わないなど、どれもいまいちでした。
私の数少ない経験では、国内メーカーでも、海外工場製と国内製とでは耐久性に違いが感じられました。
あれこれ試しているときにたまたま、この長靴にたどり着いたのです。素材はゴム製というよりビニール製のようでした。履き続けていると素材が硬くなってきますが、耐久性は満足できるものでした。
買い置きもあり、バックアップ態勢万全
なぜ同じ色の長靴を揃えているかといえば、私個人は「もの」にこだわるのはみっともない(思っていることとやっていることが一致しませんが)という気持ちがあり、せめて他人からはいつも同じものを履いているように見えるようにしています。でも、誰もそんな私の長靴に関心を示す人はいません。配偶者にも「馬鹿じゃないの!」と一蹴されています。
この長靴は?有事?に備えて、新品も何足か買い置きがあり、バックアップ態勢も万全です。
私の父も現役で、広告を見て、軽い素材の長靴を取り寄せ、愛用しています。高齢になると、足下が軽いほうがいいようですが、まだ私はそこそこ重いほうがラクです。
(神奈川県三浦市)
※「アクシス」は大抵のホームセンターで扱っています。
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