月刊 現代農業
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●巻頭特集 捨てるな タネ

「すいかの種茶」
尾花沢産スイカのタネと皮100%「すいかの種茶」

これからはタネが売れる

果皮も加えてほうじ茶風味
スイカのタネ茶

戸津紀行

尾花沢のスイカをもっと知ってほしい!

 夏スイカ日本一の出荷量を誇る山形県尾花沢市は、昔からスイカの産地として全国的に知られています。年間出荷量から言えば全国3位ですが、スイカへのこだわりと情熱は、日本一と思っています。しかしスイカだけに当然のことながら、夏の短い期間しかその名前を目にしたり、聞くことはありません。

 もっと幅広く多くの方に尾花沢のスイカを認知していただきたい、尾花沢の元気を1年中届けられる、誰もが手軽に味わえる一般的な商品ができないものかと悩んでいました。

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タネ+皮でほうじ茶ふうのお茶ができた

 そんなとき、中国ではスイカのタネはむいて炒り、食用として利用していると聞きました。タネを炒る!? さっそくやってみると、確かに香ばしい。そこでお湯に浸してみましたが、薄いきな粉のような味でおいしくありません。

 それでも手軽にいつでもどこにでもある飲みものということで、お茶にすることを決めました。

 まずお茶屋に相談に行ったところ、「普通のお茶の葉を入れたら香りがでる」といわれました。しかしどうしても気が進みません。できればスイカ、しかも尾花沢スイカ100%で商品化したかったからです。

 いろいろ話をしている中で、「乾燥した皮だったら焙煎できるかもしれないよ」とアドバイスをもらいました。偶然にも別の用途で使用予定だったスイカの乾燥果皮があったので、さっそく焙煎した果皮と炒ったタネを独自の比率でブレンドしたところ、香りが比較的高いほうじ茶ふうのお茶になったのです。これなら尾花沢スイカの名前をめることなく多くの方に飲んでいただけると思いました。

 商品化されたお茶をさまざまな方に何も言わずに飲んでもらうと、「これってほうじ茶?」「ほのかに甘い感じだけど何のお茶?」と違和感は少ないようでした。そして「スイカのタネと皮からできたお茶だよ」と教えると、ほとんどの人が驚いていました。おいしくてしかも健康が期待できる尾花沢ならではのお茶が完成した瞬間でした。

 ただしスイカのタネは、大きさにかかわらず1玉から約450粒(約20g)しかとれないので、販売できる商品数は、非常に少ないのです。春先には完売となり、次のスイカができるまで予約をいただいている状況です。

もとなり本舗企業組合

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

民間療法 誰にもできる
この記事の掲載号
現代農業 2009年9月号

巻頭特集:捨てるなタネ/お米の売り方アイデア集 2009/逆境に強いスーパーセル苗/鳥獣害対策新情報/自然エネルギー/とれすぎを冷凍 ゆっくり上手に売る 他[本を詳しく見る]

民間療法 誰にもできる 民間療法 誰にもできる』農文協 編

各地で実践されてきたカゼ・腹痛から慢性病までの民間療法400例を集大成。野菜・野草など身近な素材を活用した手軽で無理ない自然な養生法。飲み薬・塗り薬・薬草風呂など、一家に一冊おばあちゃんの知恵袋。 [本を詳しく見る]

 体がよろこぶ健康術(別冊現代農業2007年3月号)

月刊現代農業で好評だった健康に関する記事を中心に健やかに暮らすためのわざを特集。棡原の食事、雑穀、日常食としての薬膳、からだにいい野草図鑑、冷えとりカラー口絵付き。ウォーキング、ぬれマスク、酢料理も。 [本を詳しく見る]

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