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「これでスズメバチ対策は完璧だよ」自信満々の袴田さん(写真はすべて赤松富仁撮影)
「これでスズメバチ対策は完璧だよ」自信満々の袴田さん(写真はすべて赤松富仁撮影)

出た!
ミツバチをスズメバチから守る決定打
粘着ネズミ捕りシート

編集部

 静岡県浜松市の袴田治克さんは、機械・器具の工夫名人(280ページにも登場)。「不便・必要と思ったら、そのままにはしない。何かできないかと知恵をしぼる」のが習慣だ。

 ところで袴田さんも、4年前から日本ミツバチを趣味でたくさん飼っている。分蜂を捕まえているうちに、庭中が巣箱だらけになってしまった。おいし〜いハチミツもしぼって、なかなか楽しい生活だ。

 去年までは、最大の悩みはスズメバチだった。「日本ミツバチはスズメバチを取り囲んで熱死させる」とよく言われるが、袴田さんはこれは一度しか経験がない。ヤツらは巣門のところで待ちかまえていて、次々にミツバチを攻撃。本当に巣が全滅したこともあるほどで、じつに悲惨な光景だ。コップ何杯ものミツバチの死骸を片づけるのは辛い作業だった。

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 だが今年は違う。さすが発明・工夫の人である。巣箱の上に真っ黒い大きなネズミ捕りシートを広げて、おとりのスズメバチを2匹くらい置いてみると、飛んできたスズメバチが必ずその上にいったん下りることがわかった。ネズミが動けなくなるほどの粘着力。力強いはずのスズメバチだが、もがけばもがくほどシートのネチャネチャにくるまれていき、しばらく身もだえているが、やがて力尽きる。

 今年も8月20日過ぎから急にスズメバチが増えてきた。日本ミツバチの巣箱めがけて1日に10匹くらいが押し寄せる。だが、袴田さんの庭では今年はまったく安心だった。「これは、ハチを飼ってる人みんなが喜ぶ大発見だと思うだよ」。

粘着ネズミ捕りシート(1枚100円くらい)に捕まってしまったスズメバチ 粘着ネズミ捕りシート(1枚100円くらい)に捕まってしまったスズメバチ
粘着ネズミ捕りシート(1枚100円くらい)に捕まってしまったスズメバチ。スズメバチは黒いものに向かってくる性質があるから「なるほど、粘着シートは黒色がいいのか」と思ったが、袴田さんによると「白いシートでもよかった」そうで、「色よりも、おとりのスズメバチが大事」とのこと シートは日本ミツバチの巣箱の上に1枚置けばよい。おとりのハチを友達と思うせいか、必ずここに止まるのだそうだ。 また、巣門の前にシートを置くと、ミツバチのほうがトラップされてしまうので注意

この取材時に撮影した動画(スズメバチが身もだえする様子)が、ルーラル電子図書館でご覧になれます(http://lib.ruralnet.or.jp/)。

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

この記事の掲載号
現代農業 2009年11月号

特集 簡単だ! モミガラ活用 [本を詳しく見る]

 日本ミツバチ』藤原誠太 著 日本在来種みつばちの会 編

モミガラだけを利用した育苗培土、モミガラ培土を成型マット化する研究など、新しい活用の可能性、また昔ながらのくん炭を積極的に活用して成果をあげている農家を訪問し、活用技術の実際や考え方などを紹介する。 [本を詳しく見る]

 ミツバチ』角田公次 著

庭先から山利用まで地域の自然(蜜源植物)を生かし育てながら、品質極上はちみつを生産。ローヤルゼリー生産、蜂針療法、花粉交配まで解説した実際家による初めての養蜂の手引書。初心者でもできる。 [本を詳しく見る]

 現代農業 2009年07月号

飼うぞ殖やすぞミツバチ
交配バチ使い捨て時代は終わった/ハチと暮らす楽しみ/ハチで健康・滋養強壮/そうはいっても厄介なハチ対策/穂肥は尿液肥にかぎる!/身近な資材で野菜の硝酸減らし/「プラウをやめた畑」が与えた衝撃/ほか。 [本を詳しく見る]

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