イチゴの苗をつくるハウスに、色とりどりの干しイモ 半生も、スティックタイプも大人気
カラフル干しイモ徳島県阿波市・塩田富子さん
撮影・田中康弘編集部
だいだい、紫、黄色……、徳島県阿波市の塩田富子さんの干しイモはとってもカラフル。もちろん原料のサツマイモだって自分で栽培している。
「うちは鳴門金時の本場だけど、色とか味とか粘り具合とか、干しイモのためだけに品種を増やしてきたのよ」
色とりどりできれいなのはもちろん、塩田さんの干しイモは、そのひとつひとつを見たって美しいのだ。「わたしは“究極の干しイモ”を目指しているからね」。作業のていねいさは誰にも負けない。
できた干したイモを見ると、肉厚の身に白い粉が噴いていて、いかにもおいしそう。噛むと、歯にくっつくぐらいにね〜っとり、それでいて、ふ〜んわり。甘い! 直売しているので、昔の味を知っているお客さんから大人気だ。
また、最近では、若者向けの「半生タイプ」や「スティックタイプ」も商品化して、ますますの干しイモライフ。そんな塩田さんの干しイモづくり大公開!
塩田富子さん。イチゴ農家だが、今年は干しイモのためにサツマイモの面積を8aから20aに増やした 白く粉を噴いたのが、肉厚ねっとりの昔ながらの干しイモ。細長いのが「スティックタイプ」 干しイモづくり、スタート
中まで火が通るようにイモを煮る(煮ている最中はフタ)。ペースは、10〜3月、ハウス1棟分に、つねにイモが干してある状態になるように。多いときで1日4釜 ポイント!皮むきはつまようじで
ベニキララや安納などは、皮が剥きにくい。手で剥くと時間がかかるし、見ためも悪い。つまようじなら素早くきれいにできる。いっぽう、干しイモ用品種のタマオトメなどは、皮がツルッと剥けるので手で十分ポイント!端の切り落としは煮終わってから
「干しイモを抵抗なくさっと口に持っていけるように」端を切って見ためを整える。また、腐りや病気がないかを確かめるのもこのとき。以前は、最初に切り落としていたが、煮ている最中にそこからアクが染み込み、仕上がりが黒ずんでしまっていた
ポイント!カットはテグスで素早くきれいに
繊維に沿って縦にスライスするほうがきれい。 厚さは1〜1.5cmスティックタイプにするときの切り方
ポイント!干す網はきれいが絶対
前回干したイモのカスがこびりついているので、徹底的に落とす。カスがこれから干すイモについてしまうと、カビたり、見た目を損ねてしまうきれいに並べて干す。通常は1週間〜10日間、半生だと4、5日(いずれも途中1回裏返す) 干した日付けを紙に書いて、貼っておく。これで何日干したかがわかり、裏返しや取り入れのタイミングの目安になる
ポイント!凸凹縁をカットして整形
「きれいな干しイモをつくるために、細部にまで気をつけるのがわたし流」。裏返すとき、縁の不恰好をハサミで修正。さらにまた干すので、切り口も乾くできあがり
左:じっくり干し、予冷庫(4〜6℃)で保存。1カ月ぐらいで白い粉が噴いてくる
右:干す時間の短い半生タイプ。すぐに食べる
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