月刊 現代農業
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モミガラでイモの保存(松村昭宏撮影)
モミガラでイモの保存(松村昭宏撮影)

とっておきのイモ保存術

サツマイモ、サトイモ、コンニャクイモ……
モミガラ貯蔵 うまくやるコツ

福島県桑折町・安藤信子さん

 うちはもう何年も種イモなんて買ってないわね。モミガラと布団があれば、ちゃんと保存できるのよ。

 秋、近所のイネ刈りの手伝いに行くでしょう。そのとき、お返しに現物支給で大量のモミガラをもらってくるのよ。畳1枚分ぐらいのネットにモミガラ満杯つめて、それが七つあるから、そうね、軽トラック山盛りぐらいあるかな(田んぼ2反分)。とりあえず畑の隅に積んで、ビニール被せてとっておく。

 うちはこのモミガラで、サツマイモ、サトイモ、コンニャクイモ、ヤーコン、ウコン……、そうそう、ダリアの球根もね、保存してるわよ。イモ類は掘りあげたらまず軒下で3日ぐらい干して完全に乾かす。水気があると腐りのもとになるからね。

 それから泥をよく落として、畑でネット2つ分のモミガラを敷いたところにイモを置く。このとき、イモの種類ごとに別々のタマネギネットに入れるほうがいいわね。春、植え付けしたいときに、ネットさえ引っ張れば、簡単に取り出せるでしょう。サツマイモは40kg、コンニャクイモは100個も保存するから、モミガラの中からひとつずつゴソゴソ探し出すのはたいへんなのよ。

 イモを置いたら、今度はまた上からドサッとモミガラ、ネット5つ分。その上にはコタツ布団3枚がけ。あとは全体にビニールを被せて、風で飛ばないように、肥料袋に土入れて、まわりに置いておく。これで春まで大丈夫。

 モミガラと布団で保温になるからいいのよね。布団は娘がいらないっていうからもらったの。今の人は、昔と違って長方形で大きなコタツに入るでしょう、布団も大きいからちょうどいい。中の水蒸気も吸ってくれて、湿度をうまい具合に調節してくれるみたい。前に布団なしでモミガラに直接ビニール被せたときは、内側に露がたくさんついて、それが冷たくなって、イモが傷んじゃった。それでタオルケットを被せてみたんだけど、それでもやっぱりイモは寒いみたい。あったかくしてやるのが大事ね。

 それから冬中食べるイモも、やっぱりモミガラ使って、わが家の廊下で保存してます(図)。

トロ箱+モミガラ保存法
――自宅で食べるサトイモの保存

(1) 鮭が10本ぐらい入る大きめのトロ箱(発泡スチロール)にモミガラとサトイモを入れる

(2) バスタオルなどをちょうどいい大きさに折り、モミガラの上に敷く

(3) 割り箸で空気の抜け道をつくって、フタ。密閉すると露がつき、それが冷えてイモを傷めてしまう

(4) 廊下など、屋内の暖かい場所に置いておく

漬物バケツ+モミガラ保存法
――自宅で食べるサツマイモの保存

(1) バケツにモミガラとサツマイモを入れる

(2) モミガラの上にタオルや布を敷く。フタはしない

(3) 板を渡して、もうひとつバケツを重ねる。サツマイモの品種ごとにバケツを分けている

(4) 廊下など、屋内の暖かい場所に置いておく

(本人談・まとめ編集部)

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

この記事の掲載号
現代農業 2009年12月号

玄米はうまい/堆肥栽培 稲作編/炭酸ガス施用 最前線/ハサミ・ノコギリ拝見/畜産 光合成細菌/イモ保存術 ほか。 [本を詳しく見る]

 農家が教える加工・保存・貯蔵の知恵』野菜・山菜・果物を長く楽しむ

干しナス、干しイモ、干しリンゴなどの乾燥保存、寒もち・凍みいもなどの寒ざらし、上手な冷凍・冷蔵保存、雪室・土室での貯蔵、ペースト・乾燥粉末・びん詰などの加工まで、カラフルで美味しい保存食80種類以上。 [本を詳しく見る]

 現代農業 2006年11月号』特集 サツマイモVSジャガイモ

暖房代減らし大作戦&軽トラ燃費向上作戦 「分づき米」がうまい!胚芽を残す上手な精米法●くだもの加工で楽しく稼ぐ ●変身!カラフルコンニャク参上 ●秋の野山の「身体にいいもの」利用術 ●追究 子牛の高タンパク育成 ●コトを起こすとき町の人に出資してもらう手がある [本を詳しく見る]

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