味噌にもうひと手間でお手軽人気商品
味噌玉でカンタン味噌汁 湯を注ぐだけで味噌汁ができる
双美おばあちゃんの味噌玉佐藤双美
味噌にかつお節やいりこを混ぜて、丸めて焼く
味噌。誰でも知っている伝統ある日本の大切な調味料である。「医者に払うより、味噌屋に払え」「麦めし味噌で(麦めしと味噌さえあれば生きていける)」と、昔の言い伝えもある。また、味噌の主な材料となる大豆は、昔から「畑のお肉」といわれるように、日本人の体にとって大事なタンパク源である。
「双美おばあちゃんの味噌玉」とは、わが家の麦、地元の米、大豆を使った無添加味噌に、軽く焼いて粉末にした天然の調味料(かつお節、いりこ)を混ぜて、一人分ずつ団子にして焼きあげたものである。湯を注ぐだけで、簡単に味噌汁ができる。
味噌づくりに関わって25年くらいになるが、味噌玉をつくりはじめたきっかけは、知人から「この味噌でインスタントの味噌汁をつくったら、市販のよりも安全でおいしいものができそう」といわれたこと。また、あるとき、「昔は味噌を焼いて常備食として持ち歩いていた」と聞いたこと。そこで、一人分の味噌汁の味噌の分量を計算して、つくってみたのがはじまりである。
1箱6個入りで、500円で販売 つくり方はスローフード、食べ方はファーストフード
販売しはじめて3年ほどになり、売り先は、市内4カ所のアンテナショップ、市外のデパートなどが半分。そして、電話、ファックス、インターネットで注文を受け、発送するのが半分。
価格は一箱6個入り500円、4箱1セットで2000円である。今では、2人のパートさんに手伝ってもらいながら週に1回100〜300箱のペースでつくっている。
味噌玉が広がりを見せたのは、食育の人たちが関心を持ってくれたことや、行政が販売面で協力してくれたことが大きいと思っている。
お客さんは「家庭で使う」「子どもに送る」「一人暮らしにぴったり」「土産に」「外国に持っていく」といってくれる。
また、地元でとれた材料を使って、こうじから手づくりなので、「つくり方はスローフードで、食べ方はファーストフード」と表現してくれた人もいる。
筆者 子どもでも一人で味噌汁ができる
最近、若い人たちの間でも味噌づくりをする人が増えている。味噌づくりでおもしろいのは、「手前味噌」ともいわれるように、米こうじ、麦こうじ、大豆、塩の割合で好きな味噌ができることである。さらに四つの楽しみがある。味噌をつくる楽しみ、味噌の熟成を待つ楽しみ、味噌を食べる楽しみ、味噌を人に分ける楽しみである。
学校やPTAの味噌づくりの行事でよく声をかけていただくことがあり、親子で味噌づくりをしたあとは、味噌玉つくりも行なう。子どもたちも楽しそうにかつお節といりこをすり鉢で粉にしてくれる。そして、できあがった味噌玉でつくった味噌汁をとても美味しそうにいただく。
この味噌玉は、常備食としてとても重宝する。母親が留守のときでも、お湯だけあれば、子どもでもすぐ一人分の温かい本物の味噌汁ができる。今の時代に求められている食べ方である。味噌玉とともに味噌にも興味を持って食べてくれる人が増えることを望んでいる。
(大分県竹田市)
「味噌をつくっている人は、せっかくなんだから味噌玉をつくってみては。子どもやご主人に食べさせてあげてください」
味噌玉のつくり方 〈材料〉(味噌玉6〜7個分)
味噌…………100g
かつお節……6g
いりこ………3g
〈つくり方〉
(1) いりこの頭とはらわたをとる
(2) かつお節、いりこを皿に広げて、オーブンで2〜3分焼く
(3) (2)を手で揉んだあと、すり鉢でよくすり、粉末にする
(4) 味噌と(3)をよく混ぜる
(5) (4)を15gずつ丸めて、団子にする
(6) (5)をオーブンで少し焦げ目がつくくらい焼く
※ 焼くと固くなって扱いやすいし、保存性も高まる
※ 商品にするときは乾燥ネギも入れる
※ 賞味期限は2カ月
味噌玉のカンタン!おいしい食べ方
味噌汁 (1) お椀に味噌玉をひとつ入れ、味噌玉が隠れるくらいの熱湯(約150cc)を注ぐ
(2) よーく溶かす
※ カットワカメ、糸寒天、きな粉、梅肉、ゴマなどを入れてもおいしい
焼きおにぎり (1) 味噌玉半分をご飯に混ぜ、おにぎりにする
(2) 油を軽くひいたフライパンで焼く(オーブンで焼くとよりヘルシー)
冷や汁 (1) トマト1/4、キュウリ1/8を薄くスライスし、青シソ少々を千切りにする
(2) お椀の中に味噌玉1個と(1)を入れる
(3) (2)の中に氷5個くらいと適量の水を入れ、味噌玉を溶く
その他、鍋にも、炒めものにも……。野菜や肉との相性バツグン