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2020年6月号


巻頭特集

2020年 減農薬大特集
\こっそり読もう/
 今さら聞けない除草剤の話 きほんのき

散布のタイミングの話
Q 除草剤をまくのは雨の前? 後?
A 茎葉処理剤の場合、雨の直前は控えてください。効果が落ちてしまいます。

日本植物調節剤研究協会・山木義賢

 茎葉処理剤(43ページ)は、散布後すぐに雨が降ると、薬液が雑草の茎葉から吸収されずに流されてしまい、効果が劣る場合があります。晴れの日に散布したほうが確実です。

 

A 土壌処理剤は雨の後、ほどほどに湿っている状態で。

北海道清里町・安田貴史

 北海道の畑作専業農家です。ジャガイモの初期除草では、ロロックスやセンコル(ともに)などの土壌処理剤(43ページ)を使っています。


効果テキメン! 農薬+αの混用」コーナーより

花のアザミウマ防除、砂糖混用がバッチリ効いた

長野・木村俊行

アザミウマのせいで返品、クレーム

『現代農業』2016年6月号に、砂糖混用(*)がアザミウマ類に有効だという記事があり、半信半疑で実践しました。

 ことば解説
砂糖混用 『現代農業』2010年6月号、2012年1月号、2016年6月号などで紹介した、花のアザミウマを防除する方法。殺虫剤に少量の砂糖を混ぜて散布すると、花弁やガクに隠れていたアザミウマが砂糖の甘さにおびき寄せられるのか、殺虫効果が高まる。また、砂糖水のベタベタが展着剤やデンプン液剤のような役割をしている可能性もある。花だけでなく、ナスやネギなどの野菜でも同様の効果を実感する農家が増えている。

くらし・経営・地域

昨年の「ツマジロクサヨトウ騒ぎ」は何だったのか

ツマジロ被害で?トウモロコシを前倒し輸入

 昨年8月下旬、日米首脳会談の中で、安倍首相はトランプ大統領に、害虫被害の対策として米国産飼料用トウモロコシ(子実)275万tの緊急輸入を約束したと報じられた。日米FTA(TAG)交渉のさなかのことであり、 被害状況が明らかになってもいない段階での追加輸入に、野党などから疑問の声が上がった。これに対し、日本政府は「年間輸入数量(約1100万t)に追加して輸入するわけではなく、民間からの申し出に応じ、前倒し輸入を補助する事業である」と釈明。前倒し期間分の保管料などを補助するという。菅官房長官は8月27日の会見でこう説明した。「ガの一種である『ツマジロクサヨトウ』の幼虫による食害が全国的に拡大し、飼料用トウモロコシの供給が不足する可能性があるためだ」。


読み方案内

7月号の主な記事(予告)6月5日発売、編集後記


主張

新型コロナ禍 われわれはどこにいて、どこへ向かうのか


今月のPDF
pdfアイコン以下はPDFファイルです。
Acrobat Reader をおもちのかたはどうぞ

あっちの話こっちの話(418KB)
・ジャンボタニシは肥料にしちゃえ――宮崎から
・苦土石灰水の石灰防除、続けてます――福島から
・スーッとするハッカ油でカメムシが逃げていく――滋賀から
・美容も家事も農業にも 魔法の水!?ドクダミ水――千葉から
・青梅で酸味、爽やかスムージー――徳島から

農文協出版案内(482KB)
シリーズ 日本の農と食を学ぶ 新版 日本の農と食を学ぶ

・初級編 日本農業検定3級対応 (→購入する)
・中級編 日本農業検定2級対応 (→購入する)
・上級編 日本農業検定1級対応 (→購入する)
・農文協創立80周年記念出版
・続 農家に学び、地域とともに 農文協出版史で綴る農家力・地域力 2010ー2019 (→購入する)
・農文協の新刊
・農家が教える トウモロコシつくり コツと裏ワザ (→購入する)
・農家が教える 痛快キノコつくり おいしい15種 ラクに育てて ひと稼ぎ (→購入する)
・農家・農村との協働とは何か 50のテーマから考える協働学入門 (→購入する)
・ひとり料理 超入門 簡単、健康、ときには贅沢 (→購入する)
・現代農業バックナンバー
・2019年12月号 (→購入する)
・2020年1月号 (→購入する)
・2020年2月号 (→購入する)
・2020年3月号 (→購入する)
・2020年4月号 (→購入する)
・2020年5月号 (→購入する)


目次

◆6月号のすべての目次はこちら

カラー口絵

カラー口絵 イモムシハンター アシナガバチを畑で飼う(山形・安藤竜二さん)

絵のページ

あっちの話こっちの話/クロスワード・パズル/漬け物お国めぐり/ドブロク宣言/違うのはどこ?/6月の病害虫ランキング

巻頭特集

除草剤のラベルからわかること

除草剤の名前の話

 違う商品名だけど中身が同じ除草剤がある?

剤の種類の話

 土への散布と葉への散布、どこに書いてある?

 作物にかかっても平気な茎葉処理剤はどれ?

 葉にかけて、根まで枯れるのと枯れないのがある?

抑草剤の話

 「抑草剤」って、除草剤とは違うの?

剤型の話

 粒剤やジャンボ剤、豆つぶ剤……どれが一番効く?

 畑地用の土壌処理剤。粒剤と乳剤は、どっちを選んだらいい?

登録の話

 「家庭用」「非農耕地専用」と書いた除草剤は、畑に使っちゃダメ?

 最近、「お酢」が除草剤として売ってるんだけど、本当に効くの?

 竹を枯らすなら、どの除草剤?

散布のタイミングの話

 除草剤をまくのは雨の前? 後?

 散布する時間帯はいつがいい?

倍率と散布量の話

 除草剤のラベルには、なんで「希釈倍率」が書いてないの?

 「除草剤専用ノズル」って、普通の防除用ノズルとどこが違うの?

展着剤の話

 除草剤にもやっぱり展着剤を混ぜたほうがいいの?

混用の話

 除草剤どうしを混ぜるのもあり?

ローテーション散布と「HRACエイチラック」の話

 除草剤が効かない雑草がある。最近、増えてる気がする……。

薬害と安全性の話

 あー葉が焼けてる! 病気かな?


虫の目をあざむく模様防除

ひし形模様の黄色粘着シートで、コナジラミが1.6倍とれる (兵庫県立農林水産技術総合センター・八瀬順也先生)

エッジ効果を体感しよう!

コナジラミの防除には、赤赤ネットより赤黒ネット 條ロ晋虫

サシバエ対策には「シマ牛」で 兒嶋朋貴


台所にあるもので虫や病気が消えちゃった

黒豆や納豆などで黒大豆の立枯れもアブラムシも防いでます 北川哲雄

重曹でイチゴのうどんこ病を撃退 唐澤福一

コーヒーでイチゴのハダニが消えた 以後崎雅之

ヤクルト・飲むヨーグルトでアブラムシを退治 佐藤健一

ミカンの皮で虫も病気も消えちゃった


効果テキメン! 農薬+αの混用

花のアザミウマ防除、砂糖混用がバッチリ効いた 木村俊行

ジャガイモがきれい、木酢混用いいんじゃない!? 安田貴史

コブドウのコガネムシは焼き肉のタレ混用で (山梨・鶴田昌二さん)


ラクラク残渣処理で病害虫を防ぐ

キャベツの菌核病 残渣の上からミニタンWG (神奈川・角井浩一さん)

ニラのネダニ ハウス密閉と地表被覆で密度99%減 八板理

スーパーコナガに立ち向かう (埼玉・内田泰宏さん)

タマネギべと病 生育ステージ別必勝防除法 田代暢哉


ますます広がる、 RACコードでローテーション防除

殺虫剤・殺菌剤のRACコードによる分類一覧

新農薬情報 殺虫剤、殺菌剤 城塚可奈子、西村幸芳

防除農機のあるある事件簿 セット動噴と防除ノズル編 松澤努


果樹のハダニ 天敵カブリダニで立ち向かう

リンゴ 土着カブリダニの定着には我慢が必要 田中正博

リンゴ ミヤコカブリダニで夏の殺ダニ剤散布が減った! 由木勉

ハウスミカン スワルスキーで立ち向かう 藤村和也

土着&製剤 果樹の天敵カブリダニを分類すると…… 外山晶敏

ミニトマトでも タバコカスミカメで殺虫剤ほとんどゼロ 清友健二

キャンディミントでタバコカスミカメの食欲倍増 有村源一郎

「天敵名人」たちの昨今の関心事 (高知・山本康弘さん、浜田忠光さん)


トビイロウンカに要注意

昨年、なぜトビイロウンカが大発生したのか 松村正哉

熊本でも、自然栽培の田んぼでは被害が出なかった 稲本薫

中干しせず、カエルを増やして食べてもらう 畑野博文

天敵ウンカシヘンチュウが坪枯れを防ぐ 吉田睦浩


農薬に頼らない! ジャンボタニシ対策あの手この手

アゼ際から、長ーいおたまですくっちゃう 浜崎マツエ

代かきで均平に、アゼ草は田んぼに刈り落とす 豊田正博

ジャンボタニシをおびき寄せるエサ

収穫後1回目の耕耘を1cmピッチにして砕く 高橋仁康

冬の代かき&田植え前のバリバリ干し 西実良

天敵、金属ーーこんな防除方法もある


直播も移植も 雑草イネをだまし討ち

乾田直播 雑草イネとヒエまみれの圃場が蘇った!? (岡山・山本義弘さん)

サトちゃんの田んぼでも雑草イネ発生! 代かきでだまし討ち (福島・佐藤次幸さん)

雑草イネは移植栽培でも増えている 早期発見し、効くクスリで減らす 今泉智通


減農薬への道 果樹の粗皮削りをうまくやる

高圧洗浄機とサイクロンノズルで低農薬ブドウ 畑山健

高圧洗浄機はリンゴ仲間でシェア 工藤貴久

ガム剥がしでブドウのクビアカを徹底駆除 谷代栄一

オリーブアナアキゾウムシは地際30cmで制する 山田典章 


モネンシンに頼らない子牛の育成

疾病予防は徹底 エサの切り替えはこうやった 大渕一

枯草菌入り飼料で挑戦 松下克彦


くらし・経営・地域

【あれもこれも薬草6】クワ 松原徹郎

【腰痛の話6】トラクタや田植え機の振動も腰痛の原因 垰田和史

【楽食同源3】生野草のラープとアロエジェル 神崎ソラダー

追悼企画 農村カメラマン 橋本紘二の仕事

昨年の「ツマジロクサヨトウ騒ぎ」は何だったのか


その他

【主張】 新型コロナ禍 われわれはどこにいて、どこへ向かうのか

【農家の法律相談】 集落のお金の配分を巡って揉めている

何でも相談室/野良で生れたうた/読者のへや/読者アンケート