経験豊かな中高年齢層の新規就農の推進（Ｈ１０年予算）
１ 趣旨
ガット・ウルグァイ・ラウンド対策の一環として、地域農業の担い手の確保及び農村地域の活性化等を図るため、
他産業での豊富な経験や知識等を有する中高年齢者の新規就農を支援する。
このため、他産業転職中高年齢者に対する研修及び経営開始等に必要な無利子資金を創設するとともに、
発掘・啓発活動、研修の実施等総合的な対策を講ずることとする。
２ 事業の内容
(1) 他産業転職中高年齢者に対する就農支援のための無利子資金
ア 貸付対象者
都道府県から認定を受けた他産業転職中高年齢者（４０歳以上５５歳未満。ただし６４歳までは知事特認）
イ 資金の種類と内容
（ア）就農支援資金
実践的な研修による技術の習得その他の就農準備に必要な資金。
1) 就農研修資金（農業大学校等、先進農家での研修費）
農業大学校等月額 ５万円（償還期間７年以内、うち据置期間２年以内）
先進農家等 月額１５万円
2) 就農準備資金（就農先調査・滞在費等）
２００万円（償還期間７年以内、うち据置期間２年以内）
（イ）農業改良資金
就農後の農業技術又は経営方法の習得、経営能力の高度化及び農業経営開始のために必要な資金
1) 経営技術高度化資金（情報処理機器等の購入費）
１５０万円（償還期間５年以内）
2) 農業経営を開始するのに必要な資金（肥料・農薬等の購入費、機械・施設の導入費等）
認定者 １，８００万円 (償還期間１２年以内、うち据置期間５年以内）
一般者 １，３００万円 (償還期間１０年以内、うち据置期間３年以内）
団 体 ３，９００万円 (償還期間１０年以内、うち据置期間３年以内）
(2) 他産業経験者等就農促進総合事業
ア 就農システム確立推進事業
（ア）就農促進方針の作成等
1) 都道府県段階の協議会を開催し、就農促進方針、就農者の確保目標の作成等を行う。
2) 就農予定農家等の実態調査、就農条件整備指導マニュアル、専門知識・技術等を活用した他産業従事者の就農事例集を作成する。
（イ）研修コースの開設
他産業経験者等の経歴等に適合した研修コースを農業大学校等に開設するための研修プログラムの作成、教材の作成を行う。
イ 発掘・啓発活動促進モデル事業
モデル市町村において、他産業経験者等を対象に就農候補者の発掘調査等を行うとともに、就農だよりの発行、就農セミナーの開催等就農啓発活動を行う。
ウ このほか、他産業経験者等への研修を実施するための研修施設等の整備を農業大学校等において行う。
エ 事業実施主体
都道府県、市町村
オ 事業実施期間
平成１０年度〜１２年度
カ 補助率
１／２
３ 平成１０年度概算要求
(1) 他産業転職中高年齢者の就農支援のための資金〔貸付枠〕 ２０（０）億 円
(2) 他産業経験者等就農促進総合事業 １３０（０）百万円
問い合せ先：農産園芸局農産課 課長補佐：北村 信夫（内線４０７５）
普及教育課青年農業者対策室
室 長：吉岡 和之（内線４３５３）
課長補佐：池田 仁（内線４３５５）
婦人・生活課 課長補佐：藤定 光太郎（内線４３７１）
課長補佐：熱田 健一（内線４３８２）
（1998年４月現在）