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「21世紀の日本と農業・農村を考えるための行動」 機関誌

機関誌第25号 頒布中です
(2004年5月発行) 
A5判・88頁 頒布価格 400円(税込み) 送料80円
 

第25号:特集のねらい

◆農家は、使えるITを待っている

 「毎日パソコンを見ないと落ち着かん」という八三歳の農家のおばあさんがいます(詳細は八〇頁)。見ずにいられない魅力的なコンテンツとは、自分の出荷成績。「山の葉っぱをお金に換えた産地」として知られる徳島県上勝町の「つまもの事業」の参加農家には、毎日「どこの市場に、いくらで、どれだけ売れたか」のデータと売上順位情報が送られてきます。今後の「販売動向予測」や「明日の出荷目標数値(予約制)」も届き、農家はそのデータを分析して明日は何をどれだけ出すか、一人ひとりが経営者として「ゲートボールよりよほどおもしろい」とやる気をふくらましています。 

 農家のやる気を引き出す、役に立つ「IT(情報通信技術)システム」なら、お年寄りでも孫に教わりながら自分のものにします。町の第三セクターが高齢者でも使いやすいソフトと専用端末を提供していますが、それが「月二万円のリース」でも、見ずにいられないものなら利用が定着します。

 「直売所での売れ行きが家にいてもわかればいいのに」という出荷農家のニーズに応えて「双方向FAXシステム」を実現した愛媛県の「内子町フレッシュパークからり」(詳細は二九頁)、携帯電話の画面から自分の出荷物の一時間ごとの残量がわかる岩手県の「江刺ふるさと市場」の「地産地消システム」(詳細は六八頁)。いずれも、ITの活用が農家のやる気を高めています。

◆情報の受信者から発信者へ

 ITの活用は「本来の農業のポテンシャルを何倍にも増幅することができる」(一七頁、北海道大学山本強教授)。農家を情報の受信者だけでなく、発信者にもするからです。

 いま、農家の主体的な「IT活用」として注目されているのが「農家のインターネット産直」です。「売れるホームページづくり」で成果を上げている実践農家とそのサポート役の行政マンとNPO主宰者の座談会(詳細は四九頁)は、都市の消費者に「写真を活かして農家の暮らしと思いを丸ごと伝える」ことの大切さを語り合って、サポートのあり方にも深い示唆を与えてくれます。

 地域に根ざした「IT活用」の支援へ、本号をご活用ください。

〈主な内容〉




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