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「21世紀の日本と農業・農村を考えるための行動」 機関誌

機関誌第26号 頒布中です
(2004年8月発行) 
A5判・96頁 頒布価格 400円(税込み) 送料80円
 

第26号:特集のねらい

◆地域みんなの財産に

 コウノトリやカモ、マガン等がエサを求めてやってくるようになった冬季(期)湛水の田んぼ。小魚やカエルを追いかける子どもたちの姿が見られるようになった用水路。「環境との調和に配慮した」農業・農村整備を行なったところは、どこも地域が“生きものワンダーランド、豊かなビオトープ”になっています。田んぼや用水路に生きものが戻り、子どもたちの喚声があがる農村空間は、農家だけでなく地域住民みんなの財産です。

 農林水産省は、昨年十二月「農林水産環境政策の基本方針」を公表。今後、農水省が支援する農林水産業は、「環境保全を重視するものへ移行する」ことを宣言しました。この「環境政策」のねらいについて、「自然環境を守るのが目的ではなく、自然と人間の関係を、現代的に再構築することにある。そのベースを農業生産と農的な暮らしに置こうというのである」と宇根豊氏が提言で指摘しています。

 この特集では、「多様な生態系や景観」が消える結果を招き、農村から“農村らしさ”を失わせていた、従来型の農業農村整備事業から、「環境との調和を配慮」し、かつ「農村での暮らしを豊かにする」農業農村整備へ切りかえる〈提言〉と〈実践〉を紹介しました。こうした農業農村整備が行なわれたところは地域住民の安らぎ・憩いの場となり、都市住民を呼び込んで交流の場にもなっています。

◆地域ぐるみの「直営施工」で

 「環境に配慮した」農業農村整備は、事業そのものがコスト高になり、その後の維持管理にも多くの資金と人手が必要となります。そんなとき威力を発揮しているのが、「農家・地域住民等参加型の直営施工」です。地域住民が、事業に計画段階から参画し、知恵と労力を出しあいながら事業を実施して、完成後も維持・管理を行なうというもの。住民は、達成感・充実感をもって取り組んでいます。「直営方式には、たくさんのアイディアが生まれ、住民たちの愛着心を高める良さもある」と言われ、今各地に広がっています。

“農村らしい”農村。繰り返し行ってみたくなり、住みたくなる魅力ある農村つくり。そんな農業農村整備のため、「生きもののにぎわいのある農村が形成されることを期待し」(農水省・斉藤泰氏の提言)、本号をお届けします。

〈主な内容〉




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