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読者からのメッセージ

大胆な発想で 農業・農村を考えること・・・・吉本 殖(自営業)

 20世紀型、つまり現在の農業・農村を考えてみます。

  問題は、農業生産者と生活者の関係が、工業製品と同じような形態をとっていることだと思います。つまり、「規格品」を十分に供給し、消費してもらうというシステムです。

 農業生産物を、工業製品のように計画的に生産できるようにするというのは、20世紀の幻想だったのではないでしょうか。「自然」や「環境」を考えれば、本来の生物の営みを無視することは出来ませんし、まして、それをコントロールしようとすると原子力核問題と同じように、無限の解決不能なループに陥ると思われます。

 私は、21世紀はインターネットなどIT(情報技術)の革新により、究極的には「一農家と一消費者の家族」間、あるいは「n農家とn都市生活者」間で、「バーチャル共同体契約」のようなものが取り交わされ、単に農産物だけでなく、教育や医療、レジャーや住宅問題など生活全体について強く結ばれていくだろうと考えます。

 その時は、国、地方自治体の役割が大きく変化させられていくでしょう。 こうした予想の根拠として、米・水・有機農産物など重量物やかさばる商品の宅配事業が拡大していることがあります。情報産業と物流・宅配産業が高度に発達した社会では、新たな人間関係と社会が生み出されるはずです。 こうした私の予想も含め、大胆な発想で、21世紀の日本と農業・農村を考えることが、今一番重要なのではないでしょうか。
(東京都港区愛宕1−6−7)

全ての子どもの 健やかな成長を願って・・・・今井 悟(団体職員)

 減反を廃止し、その予算で有機農業の推進を図る。有機農業を実施する農家は、人々の健康を守り、環境を守ることに貢献しているのであるから、その貢献度に相応しい経済的な支援をする制度をつくる。まず学校給食からはじめる。

  ――など、まず具体的に農薬・化学肥料を少なくしていくための環境づくりをして、国民共通の意識として高めていくことが重要と考えます。

 日本の子ども全てが、安全で本当においしいお米を食べて健康にたくましく育ち、世界に貢献できる人材が生まれることを願っています。
(千葉県我孫子市並木9−17−2)


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