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リストマーク <閉架式・個人文庫>福島要一文庫
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全蔵書目録(7ページ)

福島要一(ふくしま よういち)(1907〜1989)

略歴:1907年東京に生まれる。旧制第一高等学校を経て1934年東京帝国大学農学部農学科を卒業。1934年より39年まで農林省農事試験場に勤務し、その後1939年中国にわたり、1943年まで北京大使館の農政班に勤める。その後帰国し農林省の農事試験場農業気象部に勤め、1947年に農林省統計調査部作物報告課長となり、1949年辞任。同年日本学術会議会員となり1985年まで36年間活動した。この間、農学、環境問題、平和問題など各種活動に参加し、自然保護、環境教育などの分野で国際的に広く活躍した。

主要著書:『農学の学校』『作物の生活』『米』『集団農場の話』『農村問題入門』『明日のための警告』『日本農業の将来』『科学者と変革の精神』『農薬も添加物の一つ』『環境と思想』(ピッケン教授と共著)

福島先生のプロフィールは、全国農業教育研究会『焦ってはならない そして怠ってはならない −福島要一先生をしのぶ−』(1995年5,000円)と題する追悼集にくわしい。農業教育、技術教育のリーダーとしてさまざまな場面で活躍された福島先生の足跡を、向山玉雄氏、佐々木享氏をはじめとする「回想」文、年譜、相原昭夫氏(本書編集・発行の事務局)による年譜解題等によってたどっている。
入手ご希望の方は、〒190-0001 立川市若葉町1-13-2けやき台14-508 相原昭夫氏へお申し込みください。


<福島文庫解説> 相原昭夫(全国農業教育研究会)
福島要一先生は、1949年農林省を辞任後、生涯を在野で通した。その業績は、学者・研究者としてよりも啓蒙家としてのものが大きい。研究室を持たず、同僚も弟子もいないという学問環境の中にあって、啓蒙家としての福島先生の遺産は多くの著作と大量の資料である。農文協図書館では、先生の多くの資料を保管し、それをデータベース化した。そこで以下若干の解説を加えたい。
自著、編著、その他の蔵書やいろいろな資料は、農業、環境問題、教育、生協・消費者運動、平和運動、科学史と広範囲にわたり、そのほとんどが日本学術会議に足場をおいてそこから展開したものである。単行本、雑誌、未整理資料を含めて、閉架式書架番号30に納めてある。

【農業】
◎ <自著>『農業技術論』(1946年、民主主義科学教程9 彰考書院)から始まって、『米』(1952年、岩波新書)、『日本農業の将来』(1966年、角川新書)を経て、『コメ〜この危機をどうのりこえるか〜』(1984年、芽ばえ社)まで20冊。
◎ 『ミチューリン読本』(1974年、日本ミチューリン会の会長として編集)
◎ <報告書>1936年・岡山県薄荷試験地に在職時の試験報告書、1939年・北京興亜院
農政班時代の調査報告書、1948年・農林省作物報告課長としての報告書等多数。
◎ <編集誌・雑誌バックナンバー>「農業技術」(1946年2月〜1948年3月、西ヶ原の「農業技術協会」編集・発行)ほか多数。
◎ <雑誌論文等の抜刷>「農学」(1949年第22号)「座談会 技術と経済〜土地生産力に関連して〜」(朝倉書店)
出席者:近藤康男、坂口謹一郎、三井進午、平野義太郎、(司会)福島要一
「農業気象」(1958年第13巻第4号)「凶作は農家に何を節約させるか〜農家経済調
査報告書に現れた昭和31年度の北海道凶作〜」
「海外農業ニュース」(1973年NO.40)「北ベトナムの気象と農業」(海外農業開発
財団)

【環境問題】
◎ <自著>『あすのための警告〜農薬問題を考える〜』(1968年、新潮社)から始まって、『環境と思想』(1986年、共著・三省堂)まで5冊。
◎ <雑誌論文抜刷>
「科学」(1964年5月、岩波書店)に「Rachel Carson:Silent Spring」を紹介書評。いまや環境問題の古典的名著となった本がここに初めて紹介された。同・8月号で「農薬問題をいかに受けとめるか」として引続き論評。
「農業及園芸」(1964年8月、養賢堂)に「アメリカにおける<農薬に対する新しい批判>  ウィズナー報告」。カーソン女史の上記の書によって啓発されたアメリカ政府の施策が、1963年5月ケネディ大統領によって発表された。これは福島先生による抄訳である。
「地域」(1981年第8号)「環境問題〜現在・未来〜」
「沖縄事情」(1988年5月)「白保さんご礁保全決議顛末〜コスタ・リカ国際自然保護連合総会〜」

【教育関係】
◎ <編著>『大学の自治』 全3巻(編著、1969年〜1970年、明治図書新書)
◎ <雑誌バックナンバー>「日本の教育」(1953〜1988年、日本教職員組合全国教育研究集会の記録)技術教育、大学教育、公害と教育の分科会助言者としての福島先生の発言が多く収録されている。
◎ <雑誌論文抜刷>日本子どもを守る会、教科書検定訴訟を支援する全国連絡会、「環境と公害」教育研究会、産業教育研究連盟、日本農業教育学会等の機関誌に発表した論文の掲載誌多数。

【生協・消費者運動】
◎ 『学校給食ハンドブック』(監修)
◎ <自著>『病気にかからないための栄養』(1981年、芽ばえ社)、『農薬も添加物のひとつ〜消費者のための農薬読本』(1984年、芽ばえ社)
◎ <雑誌バックナンバー>『食べもの文化』ほか。

【平和運動】
◎ <自著>「安保条約と沖縄問題〜1970年安保を考える〜」(1969年、日本平和委員会企画、労働旬報社)
◎ 長田新著『原爆の子』(1980年)英訳本。1979年の国際児童年にあたり、羽仁説子、櫛田ふき、槙枝元文、森滝市郎、新村猛、福島要一の6人を呼びかけ人として、英文「原爆の子」刊行普及実行委員会が組織された。福島先生によって英訳された本は更にドイツ語に重訳された。原本、英訳、独訳3冊が刊行趣意書と共に保存されている。
◎ <共編>『核戦争の危機と人類の生存』(1985年、三省堂)。ラッセル・アインシュタイン宣言記念シンポジウムの記録。

【科学史に関するもの】
◎ <自著>『社会変革と科学』(1970年、三省堂新書)『科学者と変革の精神』(1980年、上記の改訂版)、『自然科学の古典をたずねて』(1978年、新日本出版社)
◎ <共著>『コペルニクスと現代』(1973年、時事通信社)。コペルニクス記念行事として行われた学術会議のシンポジウムに関する記録の編集とあとがきを担当してい
る。

【学術会議について】
◎ <自著>『「学者の森」の40年 日本学術会議とともに』(1986年上卷〜1988年下巻、日本評論社)

*以上のそれぞれの分野に関連した貴重な雑誌と諸資料(会議録、報告書など)が多く残されているのも福島文庫の特徴である。
また、福島先生が日本学術会議の会員であった時の総会記録や関係委員会の書類をはじめ、学術会議の歴史にのこる会議の報告書も保管されている。
パグウォッシュ会議、北京シンポジウム、ベトナム戦争ラッセル法廷等々の資料も未整理のままだが、収蔵されている。環境問題は、いまや世界的な問題としてとりあげられるようになったが、この問題に先鞭をつけ、世界中をかけめぐり組織して歩いたのが福島先生である。福島文庫の半分近くは、環境問題の資料が占めている。日本語によるものよりも外国語のものが多く、欧文の雑誌も含まれている。

<福島文庫の所蔵内訳>

書架棚番号 蔵書内容 図書数
F30-1 自著・自編著・その他 237
F30-2 農業 97
F30-3 教育・平和運動・生協・科学史 161
F30-4 環境問題 121
F30-5 その他 149
F30-6 学術会議 20
F30-7 学術会議 51
図書総数 836

(Fは福島文庫、30-1の30は書架番号、1は列を示す)

★全蔵書目録
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