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リストマーク <閉架式・個人文庫>松尾孝嶺文庫
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全蔵書目録(13ページ)

松尾孝嶺 (まつお たかね)

1912〜2010
略歴:1912年福岡県生れ,旧制第五高等学校を経て,1934年東京帝国大学農学部農学科卒業。農林省農事試験場助手,奥羽試験地で冷害研究,新潟県で雪害防除試験に従事,その後農林省農事試験場技師となり,鴻巣試験地で稲育種研究室長,農業技術研究所技官,農林省農業改良局研究企画官を歴任した。その後,東京大学農学部教授として育種学研究に従事,停年退官後は玉川大学農学部教授。東京大学名誉教授,農文協理事,農文協図書館理事,1997〜99年農文協の会長を務めた。
主な著作・編著:『水稲栽培の理論と実際』(農業技術協会),『育種学』(養賢堂),『放射線農業生物学』(養賢堂),『育種学要論』(養賢堂),『生命科学ノート』(東大出版会),『日本の稲』(岩波書店),『環境農学概論』(農文協),『稲学大成』(農文協)


<生涯を稲作研究につくす>
 2001年1月4日,松尾孝嶺前会長の米寿記念講演が農文協で行われた。そのテーマは若き日の「稲作研究の思い出」であった。1934(昭和9)年,大学卒業と同時に農林省農事試験場鴻巣試験地の稲作研究室に配属され,生涯を稲作研究に関連する仕事につくように運命付けられたという。新人の訓練期間は稲の品種の名札書きから種蒔き,田植え,生育調査,稲刈り,収量調査などを経験した。その年すでに満州事変が始まっており,国内では東北地方の大冷害が発生して,冷害対策が急がれていた。
 翌年松尾さんは奥羽試験地冷害対策室に転勤し,稲の冷害生理,低温障害の研究にあたった。次の年は日本海沿岸に大雪があり,新潟の堀之内町に新設された雪害防除試験地の主任として赴任した。ここで4年間研究をつづけ,その結果は『農作物の雪害防除試験成績』として農林省で刊行され,日本農学賞を授与された。
 1942(昭和17)年からは鴻巣試験地にもどり,育種研究室長になり,稲育種の全国組織の統括,全世界の稲遺伝子の収集と保存,その稲品種の特性調査を行い,『栽培稲の種生態学的研究』『栽培稲の起源と分布』をまとめた。
 戦後は主として研究企画や東京大学農学部の育種学研究室で,稲の研究と学生の教育に力を注がれた。その成果から多くの著作・編著がうまれ,なかでも『稲学大成』およびその英訳本は生涯の集大成となった。

<蔵書の内容>
 閉架式書架番号21と22に収納されている図書の内容は下記明細表の通りであるが,松尾先生の業績に応じて「育種学・遺伝学」関係の書籍,雑誌論文が大半を占め、概算432点。続いて作物学・栽培学が213点,環境・農学・農業年報・農業技術が269点,農学史・研究所報告・年報が107点,育種学雑誌76点,アルファベット順に整理された育種・遺伝生態学関係研究者論文抜き刷りが135ケース・12段ある。
 書架番号22―9,21―9には農文協や農業関係出版社の出版物,農学者随想・回想禄、学校関係・雑誌などが346点。(2010,8月現在)合計1542点。

<松尾孝嶺文庫明細表>
書架棚番号 蔵書内容 図書数
MT22−1 育種遺伝学、自著・改訂増補育種学他、育種最近の進歩(25集) 273
MT22−2 作物学栽培学、自著・作物栽培の理論と実際、稲の日本史 213
MT22−3 環境・農学・農業年報・農業技術、生態学講座(19巻) 269
MT22−4 日本農業発達史(10巻)農学史、農事試験場集報(1-4)
試験場報告(51-64),農林行政史
植物遺伝資源集成(5巻)育種雑誌(仏語)
170
MT22−5 育種学雑誌(1-43巻)、農業技術(27-41巻) 76
MT22−6
MT22−7
MT22−8
抜刷:ABC順に整理された育種・遺伝生態学関係論文 48
44
42
MT22−9 農文協や農学関係出版社の出版物、農学者随想回想録(鴻巣の思い出) 221
MT21−9 育種雑誌(44-48巻)、先祖の話(柳田國男) 186
図書総数 1542
(MTは松尾孝嶺の記号、22は書架番号、1〜9は棚番号)
★全蔵書目録


(写真:2001年1月4日、農文協米寿記念式にて)

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