今田みち子 山形県在住 1949年生まれ 山形県出身 「季節の味彩 楽舎」代表 仕事をするからには楽しくなければと、施設名を「楽舎」と名づけて付加価値づくりの活動を開始。身の丈をわきまえての活動に自らは十分満足。最高の贅沢を味わい、みなさんにもそのおすそわけをしていきたい。
黒澤賢治 群馬県在住 1950年生まれ 群馬県出身 JA−IT研究会 副代表委員 35年以上、JA・JAグループの役職員として地域農業振興にかかわり、「食と農のあり方」を現場で考え実践してきました。とくに、地域の主産物であった養蚕・コンニャクが貿易自由化の波のなかで次々に崩壊し、農村社会の日常活動の確保も困難なとき、さまざまな地域振興策を投入。「農を中核とした地域再生」に取り組んだ経緯と現況をお伝えしたいと思います。
大竹道茂 東京都在住 1944年生まれ 東京都出身 江戸東京・伝統野菜研究会 代表 江戸東京野菜とは、江戸時代から昭和30年代ぐらいまで生産・消費されていた野菜で、その一つひとつに物語があります。たとえば亀戸大根は、春一番に出荷される小ぶりの大根で、初物好きの江戸っ子は人よりも早く食べたことを自慢したそうです。伝統的な江戸東京野菜の復活は、江戸の食文化を次世代に伝えることができるだけでなく、身近な自然としての農地保存、さらには地域振興や食料自給率の向上にもつながると考えます。
原耕造 東京都在住 1949年生まれ 東京都出身 NPO法人 生物多様性農業支援センター 理事長各地で行われている田んぼの生き物調査を地域の健康診断に活用しています。生き物の経年変化により住んでいる地域の環境がどのように変化しているかを知り、農家と市民が一緒に改善点を見つけだしていく活動です。これまでの生産と消費の関係ではなく同じ地域に住む市民としての協同活動です。全国の農地を守るにはこれしか方法がありません。。
本野一郎 兵庫県在住 1947年生まれ 京都府出身 元 JA兵庫六甲 農と食の危機が深まっています。農村集落の崩壊・農業の担い手の高齢化は最終段階を迎えています。そこに、あらたな枠組みが生み出されようとしています。企業による農業支配か、市民参加の農業再生か、というふたつの道です。市民・国民が支持する農業を実体化している農業者・農業グループはまだ、少数です。しかし、確実に増え続けています。ここに希望をみいだしながら世界的な濁流にほんろうされない自分自身の地域を強化していく局面です。こうした問題意識を情報交換するプラットホームが必要です。これからも、その一翼を担い続けたいと思っています。
川上一郎 鳥取県在住 1937年生まれ 鳥取県出身 食農教育研究家 食育のめざすゴールは「人間力」。言葉で「命を大切にしよう」「感謝しよう」などと教えても限界があります。そこで、“農作物(食材)は食育の先生(教材)”としてとらえ、農作物がもっている「生育の規則正さや過酷な環境にも耐え抜いて生きる根性」などを教材として開発するとともに、さまざまな次元から実感することができる家庭食育手法「五感で覚える三次元・食農教育」を提唱しています。
横石知二 徳島県在住 1958年生まれ 徳島県出身 (株)いろどり 代表取締役社長 上勝町は高齢化のすすんだ山村地域ですが、女性たちによる「つまもの」の生産が盛んです。つまものは、料理に季節の彩を添えるもの。自然に恵まれた上勝町だからこそ、最高の商品を提供できます。また、地域独自のシステムを開発したことにより、急ぎの注文は防災無線で瞬時に対応、全体的な流れは個々のパソコンで把握。「世界中探したってこんな楽しい仕事ないでよ」と満面の笑みで語るおばあちゃんの表情に、幸せを感じています。