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阿部 治



氏名:
阿部 治
ふりがな:
あべ おさむ
肩書き:
立教大学社会学部・大学院社会学研究科 教授
出身都道府県:
新潟県
生年(西暦):
1955
現住所:
茨城県
主な経歴:
東京農工大学農学部環境保護学科卒業、筑波大学大学院環境科学研究科修了。
国立特殊教育総合研究所研究員、筑波大学講師、埼玉大学助教授を経て、2002年より現職。

上記肩書き以外の「主な役職」:
立教大学ESD研究所長
ESD活動支援センターセンター長
(特非)持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)代表理事
(一社)日本環境教育学会代議員
(公社)日本環境教育フォーラム専務理事

■お話のジャンル・領域

<農>

地元学

<食農教育>

総合的学習

<その他のジャンル>

環境教育、ESD

■メッセージ

「持続可能な社会」の実現をめざす

 ESD(イー・エス・ディー)とは「持続可能な開発のための教育」であるEducation for Sustainable Developmentの頭文字をとったものです。そして、「持続可能な開発のための教育の10年(ESDの10年)」は、持続可能な開発の実現に必要な教育への取組みと国際協力を、積極的に推進するよう各国政府に働きかけた国連のキャンペーン(2005年〜2014年)でした。

 現代社会に生きる私たちは、地球温暖化などの環境問題や食料・人口の問題、貧困格差、人権・平和問題など、さまざまな課題に直面しています。そして、それらの問題は個別に存在するのではなく、相互に深く関連しあっており、グローバリズムの進展のなかで、ますます深刻化しています。

 いま日本に住む私たちだけでなく、世界中の人々や未来に生きる世代も含め、みんなが安心して暮らすことのできる社会をつくるためには、「持続可能な開発」をすすめる必要があります。

 さて、「持続可能な開発」をすすめるうえでは、「世代内の公正」「世代間の公正」「自然と人間の関係における公正」という3つの視点が重要となります。
 「世代内の公正」とは、南北問題・貧困など地域・経済的格差の視点、「世代間の公正」は、次代の人々にいまある資源を継承する視点、「自然と人間の関係における公正」は生物の多様性など自然の事物の視点です。
 持続可能な社会を実現するには、これら3つの公正の原則に則りつつ、循環型社会の形成、生物の多様性の確保、コミュニティの再興をそれぞれの地域で具体化することが必要です。その具体的実践のなかで、子どもたちを含めた地域住民自らが学び・成長していく過程がESDなのです。

 ESDの中身は地域の環境や歴史・文化などによって異なりますが、なかでも食や農を切り口とした学びは、歴史的に形づくられてきた地域の空間をベースとしており、極めて個性的で本源的なESDであると考えます。事実、島嶼部や中山間地など、過疎化の振興や経済の不振、一次産業の衰退など、厳しい環境におかれている地域に、ユニークなESD実践が多く存在しているのです。

 これらの地域では、持続不可能性が端的にみえ、その結果、ESDへのインセンティブやニーズが高まっていると考えられますが、それぞれの取組みには、なんらかの形で地域の生産と暮らしを支えてきた「食」や「農」の掘り起こしがからんでいることも、見逃してはいけません。近い将来、持続不可能性が国内の隅々で顕在化していくあろうなかで、これら一種の先進地域における食と農の取組みを検証し、モデル化することも重要だと考えます。

■ホームページ、ブログ

立教大学阿部治研究室
立教大学ESD研究所
ESD活動支援センター

■主な著書・雑誌記事等


お問い合わせはこちら:農文協(食と農の応援団事務局)