応援団員からのメッセージ
中嶋常允
(なかしまとどむ)
NPO法人 日本総合医学会理事長・理学博士、農業科学研究所所長

「栄養は量より質で」

 人間の健康にとって必要な栄養を考えるとき、大事なのは量ではなく質です。より多くを取り入れるより、より栄養バランスのとれた作物を食べることが重要です。栄養バランスがとれた作物は最高に美味しい味がするのです。
 私たちの体は、微量ミネラルによって機能しています。この影響を深く考えると、生命にとって栄養の質がどれほど大事かを思いしらされます。
 健康な作物こそ、健康な人間を作ります。これからの日本の食生活を考えるとき、微量ミネラルの豊富な栄養満点の作物が全国の農家で作られ、食卓にのぼってほしいと願わずにはいられません。
 わが国では、すでに高齢化社会が始まっています。お年寄りの介護が重要な課題になっていますが、半面、お年寄りの知恵を生かしてこそ成熟した社会が実現できるのではないでしょうか。
 健康に年をとることは、何ものにも絶えがたい人生の喜びです。人を健康に導く作物は、お年寄り一人ひとりが元気に、健やかに過ごす基礎となるものであり、そのようなお年寄りの活躍する社会こそがあるべき高齢化社会であると信じます。
 生きている間は元気に楽しく働き、二度とない人生を満喫したいもの。そして死ぬときは、秋のそよ風に紅葉が舞うようにこの世とお別れしたいものです。健康に生きるとはそのような人生をいうのではないでしょうか。

「赤ちゃんにこそ、たっぷりの亜鉛を!」

 精子と卵子が結合し細胞分裂を盛んに繰り返し成長し、赤ちゃんになりますが、このとき亜鉛が重要な働きをしますから、赤ちゃんがおなかの中で大きく成長するに連れて亜鉛の必要量が増加をします。不足で未熟児や奇形児が生まれやすくなります。妊婦には、亜鉛含有のサプリメント(海藻粉末ソルテヤ)を服用するように勧めています。
 赤ちゃんは生まれ落ちたら大至急、自前の免疫機能を持たなければなりません。そこでお母さんの初乳には普段の20倍もの亜鉛がたっぷり入っています。
 勿論赤ちゃんには初乳を是非飲んでもらわなければなりませんが、心配なのは初乳が出なくなっているお母さんが多くなっていることです。この原因としては亜鉛の摂取不足や吸収不全があるのです。現代社会のストレスという心の問題や、肉食中心の食事の問題もあるでしょう。
 心配事を離れ動物性食品を少なくし、穀物と野菜中心の食事にすると、亜鉛の吸収も良くなって、おっぱいが出始めることが良くあります。