自然が循環するためのエネルギー
子どもの頃、小学校・中学校と4キロの道を毎日30分以上歩いて学校へ通った。道々、鳥や虫の声に励まされて歩きとおした。彼らの元気な声の元はどこからきているのだろう、病気にはならないのだろうかと不思議に思ったものだった。
近年、各分野の研究者の手によって野生動物の多くが発酵食を食べることで、自らの健康を守っているという事例が数多く確認されている。
野生動物だけではない。子牛を産んだ母牛は起立不能になることがある。そのとき、抗生物質を注射する酪農家もいるが、手づくりみその溶き汁を飲ませるだけで体重500キロの牛が立つ。市販の殺菌された味噌ではこうはいかない。それだけ手づくりのみそには体によい菌が豊富に含まれているのである。
自然は無駄なエネルギーを使わずに再生産を可能にする。これは自らが永続的循環システムを備えているからなのだ。自然が循環するために使用するエネルギー、その一つが発酵である。
私たちは今日まで自然に学んで数多くのものを文明の中に取り入れ発展してきた。これからは文明のなかに発酵を上手に取り込まなければ、発展はないと思う。
「みそ」を自ら作ることで、そのことを実際に確かめて欲しいと願っている。一人でも多くの人に発酵が持つ力をわかって欲しいのだ。
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