応援団員からのメッセージ
大村直己
(おおむらなおみ)
食育コーディネーター

「総合的な学習を推進する緊急シンポジウム」に参加して

 昨日「総合的な学習を推進する緊急シンポジウム〜子どもたちと日本の未来に活力を〜」(2005.8.7)に参加しました。主催は「総合的な学習の創造的な展開を推進する会」。会の代表は、嶋野道弘氏、堀田力氏、小山内美江子氏。
 学力低下を理由に、数年前から始まった「総合的な学習の時間」の可能性や成果を黙殺するような風潮が広がっていることから、その意義に共感し、創造的な展開を推進することに賛同する人々が集まるべく開催されたものです。
 私は以前から「総合的な学習の時間」について、今の子どもたちにとって大変重要なものとして考えていたので、シンポジウムの案内を頂き、早速参加させて頂きました。
 シンポジウムやリレー講演を通じて、改めて「総合的な学習の時間」が、これからを生きる子どもたちにとって大切な時間であることを認識しました。一部の学力低下論者には、学力の国際比較などのデータをもとに、以前の詰め込み教育を復活させ、さらにもっともっと知識を詰め込むべきだと主張する人もいるようですが、私はいつも違和感を感じてきました。
 もちろん基礎基本は大事です。しかし、各教科でインプットされた知識を自分の頭の中で統合し、自分なりの考えとしていかにアウトプットするのか、そこも大事です。
 とくにこれからの日本は、お手本となる答えが見当たらないような課題が山積する社会。さまざまな場面で、悩み、考え、(正解が分からない中で)決定していくことが求められるのでしょう。
 そんな時代に、たくましく生きていける人がたくさん育って欲しいと思います。だからこそ、多くの熱意ある先生方や関係者の地道な努力により、せっかくここまできた「総合的な学習の時間」の蓄積が正しく評価されないのはなんとも悔しい気がします。
 断片的な知識は山のように持っていながら、全体のバランスがおかしくなっている人が多いのは、食生活も同じです。全体のバランス、総合的なとらえ方が大事なのです。「総合的な学習の時間」が力強く展開されることを願っています。