● 歴史文化財の保存を町の活性剤に

 ―今庄町観光協会副会長の寺田和義さん

 かつて宿場として栄え、明治維新後は山間の難所に挑むための鉄道基地として栄えた今庄は、北陸トンネルの開通によって歴史に埋もれ、過疎化の一途を辿ってきました。しかしよく見れば歴史の宝庫だときづいた寺田さんは、平成4年に観光協会を設立。平成6年には町内の文化財に興味のある高齢者27名で観光ボランティアを始めました。「自分たちの知らなかった町の歴史を学び、それを外の人に伝えることもとても楽しいが、観光客が地元のカンフル剤になってくれればと思っているんです」と寺田さん。観光客が立て札を読むことで、地元の人も地域の歴史に興味をもってもらいたい。この立て札には寺田さんのそんな想いが込められています。