● 地域のためから観光へ、今庄そば道場

 ―そば道場責任者 町職員 藤井静子さん

 「あらゆる人が体験にきますが、教える地元の女性たちも、教わりに来る人たちも、みなさんとてもいきいきして、楽しそうです」と、毎日予約の電話にてんてこまいしているのは、そば道場の責任者 藤井静子さんです。
 町と農協で考案した「そば道場」は、山崎ツギさんというお年寄りを師匠に、若い嫁さんを中心に地元の人たちの研修の場としてオープンしました。ところが、いつの間にか地元の人は教え役となり、全国からあらゆる人がそば打ち体験に訪れるようになり、平成元年に町が本格的な道場を建設しました。
 保育園の子どもから、障害をもった方、お年寄りから若者まで、全国各地から年間3万人を超える人が道場を訪れます。そば打ち体験は1日2回、午前10時と午後2時から。登録された33人の農家の主婦が、交代で教えてくれます。