● 清和文楽は、人形を大きく動かす


 淡路の人形芝居の一座から人形を買い求め、技術を習ったのが清和文楽の始まり。「淡路の一座は、公演がうまくいかずにお金がなくて帰れず困っていたが、それを知った清和村の文楽好きの農家が何人かいて、米を売り、牛を売ってこしらえたお金で淡路の一座から人形を買い求めた」とのこと。
 ですから、清和文楽は、淡路の人形浄瑠璃と同じように人形の手振り身振りが大きいのが特徴です。人形を大きく動かします。これは、農村舞台や仮設舞台で上演することが多いため、観客が見やすいように工夫した結果で、清和文楽が淡路系といわれる所以です。