● 真心こめた手料理で、参拝者をおもてなし

 ー鳳来地区婦人会

 市街から車で20分の人里離れた修行の場であるにもかかわらず、聖護寺の法要には九州や西日本はもとより、遠くは東京から参拝者が訪れます。その数は、毎回150〜200人にものぼります。
 春と秋の法要でふるまわれるのは、地区の婦人会の手料理です。買い出しから後かたづけまで人手もいりますが、「手伝いに行くのも、あたりまえと思うてしとるけん」と婦人会の女性たちは口を揃えます。
 献立や形式を決めるのは、買い出しの担当になったグループです。あるときはお膳だったり、またあるときは行楽弁当風にして、屋外で愉しんだり。毎回変わる趣向や献立は、みんなで考えたものです。よく出されるのは郷土料理の「だご汁」で、乾しシイタケ、サトイモやダイコンなどが入った白味噌仕立ての汁に、小麦粉の団子をちぎって入れたもの。地元の食材を使う手料理は、参拝客に好評です。