● 楽しい百姓がいいな

 ―与保呂楽しい村づくり推進委員会初代委員長・石束輝己さん

 昭和63年、農事組合の役員たちの呼びかけによって区会(自治会)や婦人会、子ども愛護会などの代表が集まり、「村づくり懇談会」が開かれました。
 この会では、舞鶴農業改良普及センターのバックアップや、京都府から「集落話し合い運動推進事業」として助成を受けながら活発に活動をしました。害虫退治のための稲の虫送りを復活させたり、水源地での花見も再開させました。
「楽しい百姓がいいな。気負わず遊び心でやれたのはリーダー格のほとんどが戦後の青年団活動を担ってきた連中だったから」後に発足する「与保呂楽しい村づくり推進委員会」初代委員長の石束輝己さんは、当時をそう振り返ります。2代目委員長の田中覓さんも「区の財産である共有林の手入れのため、今でも年4回は村総出の作業があります。だから、共同で何かをやることは、それほど大変なことではなかった」といいます。