●モニターツアー2日目

体験プログラム3  りんご収穫体験と芋煮会


 ホテル「季古里」に隣接するフルーツパーク黒内果樹園でのりんご収穫体験も行われました。海抜650メートル、27町歩の広さ(東京ドーム27個分)の敷地に桃5000本、りんご4000本が減農薬栽培されています。できるだけ自然のままの姿の側溝を保つなど、環境にも配慮し、農林水産省の環境保全型農業推進コンクールで受賞した実績もある果樹園です。
 果樹園のオーナー布俣正也さんの案内で、りんご収穫を行う畑まで散策しました。観光果樹園ではない、静かな園内の農道を歩いていくと、温泉の源泉もありました。ホテル「季古里」の温泉は、ここから引かれています。
 3班に分かれてりんごの収穫体験を開始。はさみは使わずに、「手もぎ」での収穫です。枝を痛めないように、指を添えて枝が伸びている方向と逆方向に枝を折るなど、果樹園の従業員のみなさんに指導していただきながら、収穫しました。「お尻が飴色になったものが甘い」など、美味しい果実の選び方も教えていただきました。一人10個ずつ収穫しましたが、美味しそうなりんごに、思わずその場でいただくモニターも。「初めての体験で童心にかえった」「観光農園にない新鮮なものを感じた」「りんごが鈴なりになっている光景は実に美しかった」など、りんご収穫体験は大変好評でした。
 収穫の後は、園内の見晴らしの良い桃畑の中にテーブルを並べての芋煮会です。大鍋で炊いたあつあつの味噌仕立ての芋煮を、地元のみなさんといっしょにいただきました。お皿の代わりに朴葉を使ったり、新米でつくったおにぎりが乾燥しないようにラップの代わりに朴葉で包むなどの工夫は、モニターのみなさんに好評でした。取れ立てのりんごをジューサーにかけて、その場でいただいたりんごジュースも大変喜ばれました。
 「自然の中でする食事はこんなにもおいしいものかと思った」「地元の人たちの温かい気持ちが伝わった」などの感想が聞かれました。ただし、芋煮や漬け物の味は、都会からのモニターには少々塩辛かったようです。

【昼食メニュー】
芋煮、新米のおにぎり、赤カブの漬け物、キャベツと昆布の漬け物、ぜんまい、りんごと梨のコンポート、なつめ、絞り立てのリンゴジュース 等