●モニターツアー2日目

体験プログラム4 さおりガ原ハイキングと炭焼き見学


 みやびの丘散策と西熊さおりガ原を歩いて「森の巨人」に出会うハイキングを行ないました。いずれも、森林管理署や物部村の皆さんに同行していただき、ガイドや指導、誘導をお願いしました。コースはいずれも初心者コースです。
 西熊さおりガ原は数少ない原生林で、林野庁が指定した、「森の巨人たち100選」に選ばれた樹齢約250年のイヌザクラ、トチノキがあります。森には樹齢200年以上のケヤキ、沢グルミ、トチ、モミなど、巨木が群生しています。また、ツリバナ、コバイケソウなど高山植物の宝庫であり、生物学的、生態学的にも貴重な森なのです。
 みやびの丘散策前に、まず準備体操。散策の所要時間は約60分。丘の頂上部は見晴らし良好で東屋があります。なお、頂上の駐車場にはトイレも完備されています。
 「森の巨人」に出会う「さおりガ原散策」は、小さなつり橋を渡ったり、斜面を歩いたり、平地を歩いたりと短いコースながら変化に富んでいます。途中、森林管理署の森林官や物部村のみなさんに植物の名前等について質問したり、説明を受けながら歩き、楽しんでいました。「山全体が神様みたい」との声も聞かれました。ただ、年配のモニターには少々きつい行程だったようです。
 森の巨人であるイヌザクラがある付近で、昼食休憩。お弁当は物部村の名物「田舎寿司」。リュウキュウ(サトイモの茎)、コンニャク、タケノコ、ダイコンなど山村ならではの山の幸を利用しており、寿司飯には柚子酢を使い、郷土食として、味付けが絶品でした。

炭焼き見学
 炭焼き体験は時間的制約から、出来あがった状態の炭を窯から出すのを見学するという内容となりました。炭についての説明や質問等のあと、窯を開けて中から炭を取り出しましたが、モニターからは炭を焼く工程が見られなくて残念との声が聞かれました。また、モニターからは熱心な質問が飛び出し、炭への関心の高さがうかがわれました。
 炭焼きの窯は、15〜16km山を降りたところから取ってきた土と、石で作ったものです。今回利用した木材はシデやカエデ。大きい木を使っているからあまり上質な炭にはならないとのことでしたが、着火が速いという特徴がある為バーベキューなどには適しているそうです。この日の夕食でこの炭を使いました。床下に敷いたり、脱臭効果を利用して靴箱に入れたりと最近注目されている炭だけに、モニターはお土産用の炭を大事に持ち帰りました。