●モニターツアー3日目

体験プログラム6 かずら籠づくりとワラ草履づくり


 「ワラ草履づくり」と「かずら籠づくり」を行ないました。最初にワラ草履づくりをする班と、かずら籠づくりをする2班に分かれ、作品が完成した人から入れ替わっていくようにしました。
 ワラ草履づくりは、所要時間約1時間30分。物部村の水田面積は少ないのですが、韮生米として米が生産されています。稲ワラは神事にも注連縄として利用されるだけでなく、日常生活の必需品として大切にされてきました。今回の体験プログラムでは足半(あしなか)という、足の半分くらいまでのワラ草履づくりを行ないました。
 畳の上に青いビニールシートを敷いて円陣を組み、予め水をかけ叩いて柔らかくしたワラを用意。悪戦苦闘しながらの体験で、モニターが最も苦戦していたのは、鼻緒の部分の取り付けでした。結び方や締め方が難しく、指導する方も大忙しとなりました。モニターの中には、子どもの頃に作ったことがあるという方もいて、昔を思い出して良かったという声も聞かれました。大変だったけれど、充実感を感じる体験だったようです。
 かずら籠づくりのほうは、所要時間約30分。物部村の山野に自生する葛を利用して、花籠を作りました。材料はすぐに作業に入れるようにカットされており、ワラ草履づくりよりも比較的簡単に作ることができました。完成した籠には、用意していただいたドライフラワーをさして、壁飾りが出来あがりました。
 まずは木の板を並べて、葛で編み、壁掛け部分を作ります。次に細い葛を使って花篭を編み、最初に作った壁掛け部分に葛で結びつけます。籠の中にドライフラワーを飾り、完成。葛は編みやすいように、水に浸した物を利用しています。
 モニターには、自然の材料を使って簡単に素敵な花籠ができたと、好評のプログラムでした。