- インタビュー 「問題解決」の原点 日本初等理科教育研究会の精神を聞く 日本初等理科教育研究会 第2代理事長・荻須正義先生/第6代理事長・清水堯先生
- 論説 本当に問題解決になっているか―テストのための勉強と本物の勉強― 永野重史
- 論説 いま改めて問題解決を考える 福田睦男
- 論説 「問題解決」、その意義とあり方を考える 矢野英明
- 論説 追究する子どもが学ぶもの―新たなイリュージョンの構築としての問題解決― 露木和男
- 主題研究 生命の神秘やつながりを実感する子どもの問題解決―第5学年「実や種子のできかた」の実践をとおして― 森まゆみ
- 主題研究 学ぶ楽しさを実感する問題解決活動の工夫―第4学年「電池のはたらき」の実践をとおして― 藤澤伊佐雄
日本初等理科教育研究会で言う「問題解決」とは、単に知識を獲得する手段として用いているものではない。人間は、誰もがよりよく生きたいという願いを持っている。その願いを達成するためには、問題を乗り越えていかなければならない。そのような人間の生き方に沿うように、学習を構成していけば、子どもは意欲的に学習に取り組んでいくであろう。
子どもが問題を解決しようとするには、解決する価値(必要性)があること、今までの経験を使って何とか解決できそうであることなどの条件も必要である。また、解決するためには、今までの考え方を変える必要があり、その時には、子ども自身も変容しているのである。それにはどんな素材をどのように教材化したらよいか。問題解決の過程での重要な要素に触れながら、その意味するものを明らかにしていきたい。
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