- 4学年「人の体のつくりと運動」の教材活用 教材提供:(株)ケニス
- 特集キーワード 前川良平
- インタビュー 叶木律子氏に聞く/天気予報は奥様の機嫌に似ている!?
- メディアで解決する理科授業の課題 村山功
- 情報探索におけるメディアの活用 岸田和明
- 子どもの問題解決にとってのメディアの意味を考える
─3学年「じょうぶに育て わたしのひまわり」の子どもの姿から─ 馬場賢
- メディアが子どもと子どもをつなぐ,効果的な問題解決学習
─5学年「メダカの誕生」「天気の変化」,6学年「土地の変化」─ 相高秀彦
- メディアを活用し,主体的に問題解決をすすめる子どもの育成
─5学年「メダカのたんじょう」─ 松山修司
1.メディアとは
メディアを広辞苑で調べると「媒介」とあり,国語辞典には「情報を伝えるためのなかだちをするもの」とあります。つまり,電子機器やマスメディア,webデータをはじめ,子どもたちが作った理科新聞やスケッチ,子どもたちの考えをまとめた情報版のようなものまで含めてメディアと言えそうです。
2.何のために活用するのか
メディアを活用することで,子どもが直接,経験できない世界を,間接的にではありますが経験させることができます。その利点に着目し,今号では「子どもの問題解決のより良い手助けとするために活用する」ことに焦点化して考えていきます。理科では,自分の目で事物を直接,観察させ,そこからさまざまな事実を獲得させることが求められているという視点を忘れずに,メディアの活用を考えていきます。
3.メディアが有効にはたらく学習
子どもの疑問や問題を観察・実験で直接,確かめることが困難な学習があります。「どのような場面で,どのような疑問が出てきたときに,どのような形でメディアを活用すれば,問題解決の学習として効果的なのか」,悩みは尽きません。子どもと問題解決していくなかで,「もうこれ以上考えても,実験で確かめることがむずかしそうだが,どうしたらよいのか」と意識が高まったときに,メディアが有効にはたらきます。今号では具体的な事例とともに,メディアの活用の仕方について,読者のみなさんと考えていければ幸いです。
(担当/前川良平)
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