- 5学年「電流の働き」の教材活用 教材提供:株式会社ヤガミ
- 特集キーワード 中田晋介
- インタビュー 養老孟司氏に聞く/これからの教育と展望
- 新しい学習指導要領を解釈し,体験と理科を学ぶ意義を考える 磯ア哲夫
- 科学的な「思考力・判断力・表現力」の育成について 猿田祐嗣
- みんなで考える そのために 土井徹
- 人間性ならびにクリティカル・シンキングの育成につながる
「緻密さ」を育むことを志向した授業
─「ものの温度と体積」(4学年)の実践を中心にして─ 堀井俊宏
- 自ら問いをもち,自然事象の意味や科学のよさを求め続ける子どもを育てる
─5学年「追究!電流の働き─電磁石─」の実践から─ 萱野誠
人間形成
教育基本法 前文
- 個人の尊厳を重んじ,真理と正義を希求し,公共の精神を尊び,豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成(抜粋)
新学習指導要領「理科」
理科教育での役割
- 思考力の育成(「比較,分類,関係づけ」「論理的思考力」)
- 判断力の育成(「目的の意識化」「情報の組織化」)
- 表現力の育成(「表現すべき内容の獲得」「的確に表わす力」)
- 問題解決能力の育成(「問題を見いだす力」「実行力」「考察する力」)
4月号の特集テーマは,「新学習指導要領『理科』で育つ子どもの姿」です。学校教育では,教育基本法の前文で示している児童の人間形成をめざすことが必要となっています。また,学校教育法第30条第2項では,「生涯にわたり学習する基盤が培われるよう,基礎的な知識および技能を習得させるとともに,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力,その他の能力をはぐぐみ,主体的に学習に取り組む態度を養うことに,特に意を用いなければならない」と述べられています。これら,思考力,判断力,表現力などの育成は,他教科以上に,理科教育においての具現的な役割が存在し,理科教育で培った能力が,教育基本法に述べられている人間形成につながっていきます。つまり,人間形成をめざすために,理科教育はきわめて重要な教科だと,改めてとらえることができるのではないでしょうか。
本号は,全国の読者の方に,新学期からの理科授業づくりに役立てていただきたいと考え,新学習指導要領を展開する理科授業づくりについて,誌上において具体的な実践レベルで方法を示したいと思います。日々の授業において参考にしていただけたらと思います。
(担当/中田 晋介)
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