- 4学年「人の体のつくりと運動」の教材活用 教材提供:株式会社ナリカ
- 特集キーワード 鷲見辰美
- インタビュー 的川泰宣氏に聞く
/はやぶさプロジェクトから見える絆と理科教育
- ベテランが明かす授業を楽しくする3つの方策 一寸木 肇
- 観察・実験に児童が興味をもって取り組む工夫
─系統性を重視した観察・実験の工夫を通じて─ 遠藤康弘
- 理科室と実験道具の初歩 佐藤真太郎
- 「問題解決」の授業作り 舘 英樹
- 苦手な人も大丈夫!人に教えたくなる,かんたん実験 佐々木美奈
子どもが理科を好きな理由
○観察や実験が楽しいから
○知らなかったことがわかるから
○学習する内容が面白いから |
↓ ↓ ↓
○理科が「苦手」または「やや苦手」と感じている小学校教員
約5割
○理科の内容が好き
約9割
「平成20年度小学校理科教育実態調査」より
【(独)科学技術振興機構理科教育支援センター】
【国立教育政策研究所教育課程研究センター】 |
小学校教員の約5割が,苦手またはやや苦手と感じている現状は,上の表のとおりであるが,理科の内容が好きと答えている理科を教えている学級担任は9割を超えている。子どもと同じように,学習する内容が面白いと感じているということであり,また,理科が得意であろうが苦手であろうが,教員である以上,子どもが喜ぶ顔を見たいはずである。ここに,理科の授業作りが楽しくなるヒントが隠されている。
まず,先生方が困るのは,理科室,次に実験・観察,そして問題解決である。
5月号では,「理科室と実験道具の初歩」「実験・観察の極意と校内研修のすすめ」,そして「問題解決と理科授業」について,理科の授業作りが好きになる方策を提案する。
「理科室と実験道具の初歩」では,小学校理科室にある実験道具と実験道具を使った簡単な面白実験を紹介する。
「実験・観察の極意と校内研修のすすめ」では,理科が得意ではない先生に向けた簡単にできる実験・観察の方法と,理科教員に向けた実技研修のあり方について提案する。
「問題解決と理科授業」では,基本的な問題解決の授業の考え方を紹介し,特に1単位時間の授業の作り方について,詳しく提案する。
例えば,顕微鏡の使わせ方の指導法がわかったとき,子どもたちが顕微鏡を使って,ミクロの世界を観察し,驚き,夢中になる姿が目に浮かぶのが教員である。これまで使いこなせなかった理科室,こわごわと行っていた実験,よくわからなかった問題解決などが,身近なものとなったとき,理科の授業作りが楽しくなるのが教員である。
そのための3つの方策を提案する。
(担当/鷲見 辰美)
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