- 4月の自然のたより 写真提供:増田和明
- 特集キーワード 田村高広・前川良平
- インタビュー 小原嘉明氏に聞く/問題解決と発想の転換
- つまずきの傾向を捉えた授業改善を 塚田昭一
- やめよう,科学的な用語に頼った指導 末永昇一
- 水溶液の均一性を意識させることで
「溶ける」ことの理解を深める理科学習の工夫
─5学年「もののとけ方」の学習を通して─ 鎌田映一
- 「地学分野」の授業改善 伊藤潤
- 自分の考えを顕在化し,実験結果をもとに
自分の考えを改善できる児童の育成
─3学年「ものの重さと体積」の学習を通して─ 蓮見慎哉
課題
1.観察・実験の結果を整理し,考察すること
2.科学的な言葉や概念を使用して考えたり説明したりすること |
物理・化学・生物・地学ごとに課題はありますが,全分野に共通する課題が,上記した2点です。例えば,天気の様子と気温の変化との関係についての問題で見ていきましょう。
このように1日の中で,晴れから曇りへと天気が変化するという結果の考察の正答率が低かったようです。これは実際の授業において,1日中晴れのみのデータや,1日中雨のみのデータしか収集していないことにも,原因がありそうです。天気は,本来,変化し続けていくものです。では,どのように観察・実験していけばよいのでしょうか。
改善例
1.グラフや表だけでなく,定点観測で撮影した空の様子を活用する
2.子どもの観察記録(湿度に関する内容や雲の量など)を活用する
このように,全国学力・学習状況調査から見えてきた課題を踏まえた授業実践について,今号は考えていきたいと思います。
(担当/田村高広・前川良平)
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