各地の在来の炭窯は、その地方の風土に適合した形態を古来より昭和30年代にかけて形成してきました。
わが国の木炭生産量が年間200万トン時代である明治末期から昭和30年頃にかけて、各県の製炭地で「製炭講習会」が開かれました。この研修により、各地域の製炭法が確立していったといわれております。その研修の際に、各地の風土にあった築窯・製炭法に関する手作り(多くはガリ版刷り)の「研修本」が使われたと聞いております。
左の画像をクリックするとガリ版刷りの「研修本」のページ画像を見ることができます。
また、この「研修本」をテキスト化したものは、「黒炭岩手一号窯製炭法」として「炭・木酢利用の実践・研究」のコーナーで紹介しています。
山場で製炭を行っている焼き子さんの高齢化が進んでいます。山の現場では、一部の地域を例外として、後継者難に直面しております。
製炭現場で、焼き子さんの高齢化、後継者難が進行し続けますと、各地の風土にかなった窯に関する資料が散逸してしまい、現場の製炭技術が忘れ去られてしまうおそれがあります。また、地域ごとの製炭法を明らかにすることは、地域独自の自然環境を明らかにすることでもあると思います。
つきましては、製炭法に関する「研修本」がありましたらご連絡いただきたく、みなさまのご協力をお願いいたします。
私どもは、ご連絡いただいた「研修本」をデジタル化し、これらをインターネット上の電子ライブラリとして世界に公表していこうと思っています。
地域資源を有効に生かして、環境保全型の農業生産を実現できる「炭・木酢利用」を広げていこうではありませんか。
氏名 萩原 靖弘(はぎわら やすひろ)
勤務先 栃木県立鹿沼農業高等学校
郵便番号 322-0524
住所 栃木県鹿沼市みなみ町 8-73
電話 0289-75-2231
FAX 0289-75-1420
E-Mail ootuki@rose.plala.or.jp