食農教育 No27 2003年5月号より
次号予告 『食農教育』7月号(28号)2003年6月12日発売
特集 町のお店屋さんに学ぶ(仮題)
三年社会科では地元の商店街を学習しますが、通りいっぺんの学習になりがちです。三月号と本号で紹介した東京・大田区立雪谷小学校では、「総合」で商店街の昔にスポットを当てることで、都市の隠れた自然や文化とふれあう深い聞き取り学習を実現しています。編集部全員が雪谷小と商店街に実際に出かけて、その秘訣を学びます。
■素材研究 ソバ
はやそばなど郷土料理、学校でできる簡単な育て方、加工品、ソバ打ちのプレゼンテーションまで。
編集室から
▼ふるさと学習というわけでもなく、学校にいつも町の人がいて、中学生と何かをやっている。そこは町の人と中学生が入り混じる地域交流棟。「学校に街がある感じ」と、校長は語る(三四頁参照)。そこに至るまでには、何年にもわたる「学校の荒れ」があった。管理教育では収まらない「荒れ」の中から、学校は建物も含めて地域の住民が創るものと思い至ったのだ。(松田)
▼四月増刊号「バケツ稲 12ヵ月のカリキュラム」でご紹介した、夏休み前に稲に花を咲かせる方法が大きな反響を呼んでいる。北海道の稲の品種を暖かい地方で植えると積算温度の関係で開花が早まる。北海道と関東の開花までの積算温度をアメダスのデータで比較する研究も。編集部では北海道のJA新しのつのご協力を得て、読者のみなさんに「北のおコメの種プレゼント」を実施します(一一七頁)。(阿部)
▼新潟県六日町では、厄払いのことを「へっくりもぎ」という。へっくりとはお○ん○んのこと。四十二にもなったんだからへっくりをとって卒業する年だよという言葉の裏に、もう少しがんばりなさいという逆の意味も込められているという。それをもじって行なわれる巨大へっくりの御神体づくりと、爆笑御神事。二十数年前の学年がはじめた悪ふざけが今では大切な地域の行事となっている(二八頁)。(伊藤)
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