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Ruralnet・農文協食農教育2004年1月号

食農教育 No31 2004年1月号より

次号予告 『食農教育』2月号(32号)2004年2月12日発売

特集 「学びの履歴」をつくる(仮題)

 来年度から総合的な学習の時間に全体計画の作成が義務づけられる。総合にとって計画とはどういうものだろうか。総合では「計画カリキュラム」と「実施カリキュラム」は必ずしも一致しない。「学びの履歴」をつくる=振り返ることからそのずれが自覚させられ、そこから豊かな発見が生まれてくる。ウェビングやポートフォリオづくりなど具体例な手法も含めて考えていく。

■素材研究 もち菓子

 桜餅、柏餅、草餅、水菓子など、もち菓子は季節を伝える味覚。これらのお菓子やあんのつくり方、米粉の七変化、和菓子の歴史まで。

編集室から

▼学校の先生は、時として自分が地域の住民であることを忘れてはいないだろうか。大泉小の横山先生は、校区のある大泉地区の出身。校区にたった一軒残っている酪農家の小泉さんを熱心に訪ねたのは、もちろん総合的な学習のためだったが、自分のふるさと探訪のためでもあった。だから、小泉さんを訪ねるたびに、こんなにワクワクするのかもしれない。(21頁参照)(松田)

▼全戸がバケツイネを植えている長野県飯田市の川路六区では、毎年11月、バケツイネの収穫祭を開き、収穫した米を集めて、五平餅をつくる。毎年、どれだけの米がとれるかに、地区の関心が集まる。各家に植えたクラブリンゴの木も育って、実り始めた。共通の話題ができて、地区の子どもと大人たちのつながりが深まっていく(54頁)。校区コミュニティーって、こんなところからできていくのかも。(阿部)

▼原稿依頼で川崎の草木工房を訪れると、写真のとおりジーパンと作務衣姿で山崎先生は迎えてくれた(89頁)。草木染めというと、きれいな空気と水がある山、川、野原を思い浮かべるが、タマネギの皮やコーヒーの出し殻、道ばたの雑草でも楽しめると聞くとちょっと身近に感じる。作務衣の下にはHanesのTシャツ。紅茶の出し殻で茶色く染めたそうで、なんとも実用的・経済的なオシャレ。わが家のくたびれたTシャツたちもこれで生き返るか?(伊藤)

●環境学習・食農体験を支援する「信州つがいけ食農学習センター」

 栂池自然園や白馬の山々を舞台にした自然観察とアウトドア、周辺の加工施設や工房などを利用した食農体験が存分に楽しめるロケーションです。農文協の「食と農の学習データベース」や充実した調べ学習の資料、図書をそろえた絶好の学習環境にあります。

 本誌や雑誌『現代農業』などの執筆者のなかから、食と農の学習に携わってきた教師、農家、研究者など各分野で活躍中の多彩な講師陣が登場。学習活動をサポートします(七八頁参照)。

 研修・宿泊施設として、ぜひご活用ください。

連絡先 (財)長野農文協 栂池センター /tuga20/


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