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Ruralnet・農文協食農教育2004年4月増刊号

食農教育 No33 2004年4月増刊号より

次号予告 「食農教育」5月号(34号)2004年4月12日発売

特集 保護者を味方につける(仮題)

 新学期は教師が子どもと出会うとともに、保護者と出会うときでもある。子ども主体の学習、地域学習がうまくいくには保護者の協力が欠かせない。学級通信や授業参観などをとおして母親、父親の興味を引き出したい。親を傍観者にせず、いっしょに学びたいという気持ちを起こさせることだ。そのなかで教材について教師以上の経験を持つ人が見つかるかも。保護者との関係というやっかいで大切な問題を本音で語ってもらう。

■素材研究 虫

 学校農園を昆虫観察園にする方法から、天敵から野菜・虫・人間の関係を見直す方法まで。未来のファーブルを育てるアイデアがいっぱい。

編集室から

▼朝食を食べてこない、ファーストフード大好きなど、子どもの食生活が危ないと言われる。打つ手はないのか。嗅覚、味覚など食にまつわる感覚を鍛えれば、子どもたちは本物の食を見分ける力を持っているという(12頁)。そこから、あるべき食文化を創りだす力もわいてくる。学校は、新しい生活文化を構想する場にもなりうるのではないだろうか。(松田)

▼食の教育というと、つい、あれこれのことを子どもにさせてみたくなってしまう。しかし「地域に根ざした食育コンクール2003」で最優秀賞を受賞した滝宮小の元校長竹下和男さんは教師や親が手をださないでじっとがまんすることが、子どもの「生きる力」を育てるという(131頁)。岩村暢子さんのいう、「日常の食卓を変える価値観」(6頁)もそうした実践のなかで育っていくにちがいない。(阿部)

▼学校給食の特集なのに、ずいぶんと多彩な実践が集まったものだ。なかでも土着菌をつかまえて、給食残滓を堆肥化する取組みには、ここまできたか! の感がある。竹やぶや杉林だけでなく、地域の田や川、沼……、あらゆるところの菌と仲良くなってしまう中学生。O-157以来、給食にはいまだに生野菜が使われないが、過敏になっている人にはおすすめの記事である。92頁。(伊藤)

●「地域に根ざした食育コンクール2004」にご応募を!

 本号の特集は、綾南町立滝宮小学校(最優秀賞=農林水産大臣賞)、福富町立久芳小学校(優秀賞)、高森町立高森東中学校、西山町立二田小学校、新座市立石神小学校(特別賞)など、「地域に根ざした食育コンクール2003」の受賞校や応募校の実践を中心に編集されています。2004年度も昨年度と同様にコンクールを実施する予定です。詳細については事務局の農文協までお問い合わせください(電話03―3585―1144)。なお、「地域に根ざした食育コンクール2003」の募集要項・審査結果・受賞事例については農文協のホームページ/shokuiku/index.htmlをご参照ください。

 受賞事例については「食文化活動37号」(A5版72頁、定価400円、農文協)に詳しくまとめられています。


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