食農教育 No49 2006年7月号より
次号予告 『食農教育』9月号(50号)2006年8月12日発売
特集 ごはんがおいしく炊けるわけ(仮題)
お米がおいしいごはんになるのはどういう仕組みなのか。究極の飯炊き道具と呼ばれる羽釜とまきで飯を炊く方法から炊飯を科学し、大昔から現代にいたる炊飯の方法の変化をたどる。タイ米をおいしく食べる山岳民族の竹筒飯、家の鍋で炊く方法、米屋さんによる季節に合わせた品種のブレンド法も。
●素材研究 ドングリ
ドングリクラフトから、都市と農村が交流するドングリの森づくり、全国に広がるドングリ銀行、ドングリの食べ方、縄文人のドングリ活用術まで。
※内容は予定です。変更する場合があります。
編集室から
▼昨年度、今田小学校三年生はカブトムシ飼育に取り組んだ。サナギが羽化する瞬間をビックリ仰天の顔で眺める子ども。カブトムシの木登り大会はクラス中が大騒ぎ。だが、「かわいそうだ」と、カブトムシ相撲はやりたがらないという。「ムシキングのバーチャル世界でしかカブトムシを知らない子たちとのちがいです」と酒井先生(七一頁)。カードではなく、虫網をもった鼻垂れ小僧がもっと増えてほしいものです。(伊藤)
▼宇根豊さんによると、「生き物調査の第一歩は、名づけること」だそうだ(九〇頁)。山崎小学校の生き物(四二頁)に参加したときも、子どもたちは川島さんの「この虫の名前は○○」という説明に、熱心に耳を傾け、自分たちも虫を捕まえてきては「この虫の名前は何?」と聞いていた。考えてみれば人間関係でも、名前を覚えることで、ぐんと親密さがましてくる。生き物に熱中するための秘密が、こんなところにあった。(松田)
▼チョウ博士西山裕天くん(口絵と五八頁)の夢は、チョウが飛ぶ仕組みを応用して二枚の羽が別々に動く飛行機を設計すること。野外でのチョウの観察のかたわら、パソコンを使って、紙でチョウの精密な模型をつくり、飛ばしてみたりもしている。西山くんがそこに惹かれるのは「人間が考えだしたものではなく、自然が生み出した仕組みだから」。科学する心の真髄を見たような気がした。(阿部)
●環境学習・食農体験を支援する
「信州つがいけ食農学習センター」
栂池自然園や白馬の山々を舞台にした自然観察とアウトドア、周辺の加工施設や工房などを利用した食農体験が存分に楽しめるロケーションです。農文協の「食と農の学習データベース」や充実した調べ学習の資料、図書をそろえた絶好の学習環境にあります。
体験メニューがいっぱいの食農教育講座を毎年好評開催中。
もちろん家族旅行や移動教室にもご利用いただけます。研修・宿泊施設として、ぜひご活用ください。連絡先 (財)長野農文協 栂池センター
〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村栂池高原
電話0261-83-2304 FAX0261-83-2621
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