食農教育 No.50 2006年9月号より
教材への切り口 ドングリ
ドングリクッキーでおやつにしよう
とってきたドングリを食べる
絵と文 岩佐祐子
縄文人の主食だったといわれるドングリ。
ドングリと呼れるブナ科の木の実は、ブナやシイも入れて日本に約20種。そのほとんどは、あく抜きしないと渋くて食べられない。その中で、マテバシイやシイは、あく抜きしなくても食べられる。生食もできるが、炒るとなお香ばしい。いっそクッキーにし、おやつをつくってみよう。食べられるドングリひろい
公園や神社、お寺などでひろえる食べられるドングリ。ひろうだけで手に入る食材をほおっておく手はない。さあみんなでひろいにいこう。
スダジイ マテバシイ
(大きさは実物よりやや小さめ)このほかに、ツブラジイ、シリブカガシが渋の少ない食べられるドングリ。イヌブナ、イチイガシなどのブナ科の木の実も生食できる。まちがわずにひろおう。かじればすぐわかる。
ドングリクッキーの材料
・むいて乾かしたドングリ100g
・ドングリをくだいたもの
・薄力粉150g
・さとう80g
・ベーキングパウダー小さじ1
・たまご1個
・バター50g素朴な味にしたいときは、ほかの材料を少なめにしたり、入れなくともよい。
ドングリの下ごしらえ
ひろったドングリを水に入れ、浮かんだ虫くいはとり除く。
金づちでたたき、殻をはずす。渋皮も取り、中の子葉を取り出す。水に放ち、軽くあくを抜く。
むいたドングリをなべに入れ、30分煮る。(取り残した渋皮も浮かんでくる)
水切りしたドングリをすり鉢に入れてよくすりつぶす。フードカッターを使ってもよい
今回はシイ80個とマテバシイ30個のブレンド。シイが多くなるほど、甘くまろやかになる。いろいろやってみよう。
ドングリクッキーのつくり方
右ページ下の材料をすべてよく混ぜあわせる。
ラップしてから冷蔵庫で冷やす。
冷えてかたくなった状態でまるめ、平たいクッキー状にする。
クッキングシートをしき、受け皿にならべてオーブンに入れ、高温(二〇〇℃前後)で約一〇〜一五分、様子を確認しながら焼く。フライパンやオーブントースターを使ってもよい。
でき上がり。あついうちに食べよう。縄文人は、焼いた石の上にのせ、焼いていたといわれる。
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