食農教育 No51 2006年11月号より
次号予告 『食農教育』1月号(52号)2006年12月12日発売
特集 たき火大研究!(仮題)
日常生活のなかで子どもたちが火を扱う場面が減って、マッチで火をつけたことすらない子どもが増えている。自分の力で火をおこし、煮炊きし、火を始末することは、生きるうえでの基本。それができれば大きな自信にもつながる。火おこしのコツ、石焼や縄文土器、石窯ピザなど料理のノウハウ、火にまつわる漢字や人間の歴史の学習への展開まで。
●素材研究 もち
おもちはごはん何杯分、もち米とうるち米のちがいは、もちと団子、求肥はどこがちがう、など、知っているようで知らないおもちの秘密に迫る。
※内容は予定です。変更する場合があります。
編集室から
▼一時間授業をしろ、と言われれば、なにを話すか途方に暮れてしまう。でも、自分で育てた大豆や麦から味噌ラーメンをつくるとか、森と自分の見えない関係に気づくとか、そんな大きなテーマをみんなで追究するとなると、一時間どころか、一ヵ月、いや一年あっても足りないだろう。目標は大きく、目の前のことはていねいに。総合の授業に限らず、どんな仕事にもいえるかもしれない(七二、一五〇頁)。(伊藤)
▼大田堯先生の連載が今号で最終回を迎える(一三八頁)。大田先生から伺ったことで、記事にはできなかった、こんなエピソードがある。第二次大戦中、大田先生は、一兵卒としてフィリピン戦線に従軍。ある島で、原始に近い生活を強いられたとき、いちばん活躍したのは、農村出身の兵士たちだった。帝大出身のインテリである大田先生は、何の役にも立たなかった。それ以来、「学ぶとはどういうことか」と、ずっと自分に問い掛けてきたという。自分を「無」にしたとき、「教える」ことの意味も見えてくるのだろうか。(松田)
▼一つの細胞から分裂したばかりのちっぽけな胚が二一日の間にひなに成長し、殻を破って産まれてくる。それは、なんと神秘的な体験であろう(二〇頁)。卵をかえすのはけっして簡単な仕事ではない。しかし一生に一度は子どもたちにさせてみたい体験だ。鳥インフルエンザの影響で、ニワトリが敬遠されるいまだからこそ。(阿部)
●環境学習・食農体験を支援する
「信州つがいけ食農学習センター」
栂池自然園や白馬の山々を舞台にした自然観察とアウトドア、周辺の加工施設や工房などを利用した食農体験が存分に楽しめるロケーションです。農文協の「食と農の学習データベース」や充実した調べ学習の資料、図書をそろえた絶好の学習環境にあります。
体験メニューがいっぱいの食農教育講座を毎年好評開催中。
もちろん家族旅行や移動教室にもご利用いただけます。研修・宿泊施設として、ぜひご活用ください。連絡先 (財)長野農文協 栂池センター
〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村栂池高原
電話0261-83-2304 FAX0261-83-2621
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