「総合的な時間」の総合誌
農文協
食農教育  
農文協食農教育2007年4月号
 

食農教育 No54 2007年4月増刊号より

 次号予告 『食農教育』5月号(55号)2007年4月12日発売

特集 どうすすめる? 五年生のお米学習(仮題)

 小学五年生は総合的な学習の時間で稲作など農業体験を取り入れることがもっとも多い学年。社会科の教科書では一学期に農業が登場する。しかし、農業体験と社会科の学習がバラバラに進行してしまうことが多い。お米を軸にして総合と社会科を有機的に関連づけることで、知識習得だけの社会科から一歩踏み出し、地域の人とかかわる展開がみえてくる。あわせて世界の食料・環境問題へとつなげたい。そのための親しみやすいツールも紹介。

小特集 バケツ稲で実験・観察

 バケツ稲は田んぼとちがって、子どもたちの近くにおいて、じっくり観察できるのが利点。ではどう観察すればいいのか? 教科書で取り上げるインゲンマメやダイズ(発芽)、ヘチマやニガウリ(開花と結実)と比較しながら、植物(単子葉植物)としての稲の特性を興味深く学ぶポイントを提示する。

※内容は予定です。変更する場合があります。

編集室から

▼作物を育てて、食べるだけでも十分楽しいのだが、物語を読みながら活動すると、作物と、子どもと、物語の主人公の魂(アニマ)が相互に刺激し合って、渾然一体となって輝きだす(二二頁)。作文や読解は確かに国語の力だろうが、物語を読むことで、子どもの生活そのものが物語となって輝くことも、大切な国語の力と言ってよいだろう。大人の生活もそんな物語となって輝きたい。(松田)

▼給食費の未払いが社会問題化。担任も督促に追われている。親の倫理観の欠如が騒がれるが、これもやはり、つくり手と食べ手の距離の問題では? 学校給食Q&Aを読むなかで、給食にかかわる人たちの努力は、もっと親に伝えるべきだとつくづく思った。第一歩は、担任の先生が知ることか(九四頁)。(伊藤)

▼北海道清水町学校給食センターの栄養士さんと調理員さんがつくった自主的研究会「プアパ」。センター裏の畑などで、珍しい品種のジャガイモや黒大豆、ヤーコンなど一六種類の作物栽培に挑戦。自ら育てた作物を給食に活用している(一三二頁)。この活動をとおして、子どもたちの体験の場ができ、地域の農家やパン屋さん、豆腐屋さんなど、業者とのつながりが深まり、食育のネットワークができてきたという。食育は体験と仲間づくりからはじまる。(阿部)

 お詫び

 『食農教育』三月号のカラー口絵に印刷所の丁合ミスがあり、本来一〜四頁に掲載すべき「この花なーんだ」が八五〜八八頁に、八五〜八八頁に掲載すべき「郷童」が一〜四頁に掲載されました。このため、目次等のページ指示と実際の掲載頁に不整合が生じてしまいました。
 読者のみなさまに大変ご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。

 なお、今後は、ミスの防止に万全を期し、内容の充実に努める所存ですので、引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

(社)農山漁村文化協会

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