「総合的な時間」の総合誌
農文協
食農教育  
農文協食農教育 > 2008年11月号

2008年11月号(No.65)

三富新田の踏み込み温床

落ち葉がサツマイモ特産地をつくった!

▼松本富雄

 サツマイモの原産は中南米、熱帯から亜熱帯の植物で、その発芽には高い温度を必要とする。関東地方の西部地域の武蔵野台地に位置する三富新田では、自然のままなら、サツマイモが発芽できるのは五月半ば過ぎ。その芽が成長し、畑に植え付け(苗さし)できるようになるには、さらに約二ヵ月がかかる。しかし、真夏に苗をさしても、根の部分のイモが育ちきらないうちに、霜の降りる十一月をむかえてしまう。


落ち葉でゲーム、アート

落ち葉でサンタを描こう

▼千葉・君津市 鈴木みどり

 落ち葉に新しいいのちを吹き込む落ち葉絵。落ち葉絵をはじめて七年あまりの鈴木みどり先生に創作のコツを教えてもらった。
 創作はあらかじめつくりたいものを決めてとりかかることもあるが、目の前の葉っぱからイメージがふくらみ作品につながることもある。ここで紹介する落ち葉サンタも「このカラムシ、ひげになりそう」というひらめきから生まれた作品だ。


秋の収穫──私の工夫

簡単石窯で、焼きイモ・ピザ・棒パン!

▼三ツ矢和仁

 栽培活動として農作物を育てるという取組みは多く見られるものの、栽培・観察に力が注がれ、収穫できたらそれで成功(終わり)とするケースも見受けられます。しかし、農作物をつくる醍醐味とは、収穫をみんなで喜び、自分たちが大切に育ててきたものをおいしく楽しく味わうことなのではないでしょうか。


実践ルポ

特別支援学校でみつけた教育の原点と「農」の教育力

▼編集部

 教師が子ども一人ひとりと向き合い、その子が必要とするサポートを行なう。特別支援学校では、そうした教育の原点といえるものが実践されている。平成十九年の学校数は一〇一三校に達し、農業を取り入れる学校も少なくない。


読者のみなさまへ

2008年11月号のおすすめ記事

「給食食材の高騰を乗り切る工夫」に関するアンケート


編集後記

▼編集部

目 次(pdf)

 

[特集]落ち葉を生かせ!─ 焼きイモから堆肥、アートまで

絵とき

落ち葉を観たことありますか? 吉山寛 …16

それでも落ち葉を捨てますか? 毛利澄夫 …20

あそぶ・しらべる 落ち葉パワー

子どもを放とう 落ち葉プール …26

つくってみよう! 落ち葉のホットカーペット …29

授業時間内にできる 焼きイモづくり 四〇人分を四〇分で 村形喜男 …30

落ち葉ベッドでカブトムシ! 校内育成プロジェクト 木村修平 …32

リターバッグで実感! 落ち葉を食べる土壌動物 私立武蔵中学校 …36

畑で落ち葉を徹底活用

秋に仕込んで春から使える 校庭の落ち葉で堆肥づくり 清水昇 …38

腐葉土活用! 給食生ゴミをダンボール箱堆肥に 細井千重子 …44

落ち葉がサツマイモ特産地をつくった! 三富新田の踏み込み温床 松本富雄 …48

腐葉土製造業者に聞く 急増する腐葉土・落ち葉の輸入 西村良平 …52

落ち葉でゲーム、アート

落ち葉カードで「神経衰弱」 三ツ矢和仁 …56

きみも芸術家! 落ち葉のデザイン・詩集づくり 川島真紀雄 …58

落ち葉でサンタを描こう 千葉・鈴木みどりさん …60


小特集 秋の収穫──私の工夫

●サツマイモ

絵本・縄とび・焼きイモ・リース 茅ケ崎市立東海岸小 …75

簡単石窯で、焼きイモ・ピザ・棒パン! 三ツ矢和仁 …79

●イネ

落ち穂拾いと着粒数しらべ 池田公 …83

イナゴが潜む「びっくり箱」 ゲームで体感「イネの結束」 高橋勝 …86

●ダイコン

サンタのようにビニール袋で担いで帰る 汲田喜代子 …88

きみはダイコンの声が聞こえるかい? 畑敏之 …91

植えかえて翌春にタネをとる 練馬区立石神井台小学校 …92


 カラー口絵・エッセイ・マンガ

●ボロボロ、色あせた葉っぱがいきる 落ち葉絵 …1

●熱血!食卓純情伝 第3話
「おひとり様」生活をハツラツに! 魚柄仁之助 …10

●オジサンの自由研究(57) 不思議なムシ トミタ・イチロー …68

●郷 童
ふるさとに育つ子どもたち(16)
バンブーづくしのワイルドキャンプ 岡崎市立千万町小学校
写真・文 岡本央 …69


■栽培 学校農園を生かす

どこでもだれでもできる 種からの野菜づくり[キュウリ編]後
調べる食べる緑のカーテンの完成 文 竹村久生/絵 橋本洋子 …98

学ぶ意欲を引き出す 「イネの観察ノート」(4)
夏休みにイネはどう変わったか 松本重男 …104

長崎発 生ごみリサイクルで元気野菜づくり(6)(最終回)
野菜畑とおなか畑をつないで循環型共生社会へ 吉田俊道 …110

中学校 技術・家庭科 必修「生物育成」─私の実践と提案
「技術の真価」を発揮できる最高のフィールド 市川道和 …114

■食育 学校給食を体験と学びの場に

給食を食べごとに(4) 秋の体験 ツル・イガ・ホネ 奥瑞恵 …120

何でも食べてみよう! ヤマブドウ 金成泰三 …124

食育ものがたり(15) 「うんち」はまわる! 種村エイ子 …126

野菜人形劇 土のにおいのする食育(6)(最終回)
たかが人形劇、されど人形劇 柴田多恵子 …128

■教材 地域のモノ・コトを生かす

いまも生きる昔のモノサシ(9)
食パンの単位が「斤」な理由 岩瀬正幸 …132

漢字から学ぶ 古代人の暮らしと心(4)
犬のつく漢字はちょっとこわい? 淺野眞嗣 …134

田んぼの生きものを調べる(15)
生きものを物語ること(2) 宇根豊 …136

体験から生まれる算数(4)
算数の苦手な子にも総合学習 大井康嗣 …140

■学校と地域の接点

小学生一二〇万人の農村体験・「子ども農山漁村交流プロジェクト」を活かす(4)
自分に「何ができるか」を考えさせる体験メニュー 小椋唯一 …144

ゲンキ!!な廃校体験記 徳島県勝浦郡上勝町
『山の楽校 自然の宿あさひ』(旧旭小学校)後編 いとうまりこ …148


実践ルポ

森の保育で子どもが育つ──木更津社会館保育園の挑戦(3)
子どもは「危険」にしなくちゃ育たない 斉藤道子 …152

特別支援学校でみつけた教育の原点と「農」の教育力
都立青鳥特別支援学校 …157


○読者プレゼント …64

○職員室におじゃまします …66

○私のブックレビュー …162

吉田里織・石川一喜ほか著『ケータイの裏側』 評者・千葉保

たかはしみき著『こげぱん 沖縄ぶらり旅日記 もっと』 評者・汲田喜代子

→食農教育トップに戻る
農文協食農教育 > 2008年11月号

ページのトップへ


お問い合わせはrural@mail.ruralnet.or.jp まで
事務局:社団法人 農山漁村文化協会
〒107-8668 東京都港区赤坂7-6-1

2008 Rural Culture Association (c)
All Rights Reserved