「総合的な時間」の総合誌
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食農教育  
農文協食農教育2010年5月号
 

読者のみなさまへ  2010年5月号の記事案内

(社)農山漁村文化協会  編集局 教育雑誌・教育書グループ

特集1 子ども―あきない 大人―くたびれない 米づくり体験コツのコツ

ペットボトル稲が田んぼになった!(山口市)

 春、田んぼのシーズンがはじまりました。今年も子どもたちといっしょに米づくりに挑戦する読者も多いのではないでしょうか。でも、いまどきの学校は本当に忙しい。学習指導要領が変わって、算数や理科の時間が増えたり、外国語活動が入ってきたり、学校行事もたくさんあります。

 今月号では、そんな学校の事情に対応しながらも、限られた時間で、たくさんの人数を相手に体験を仕組むための工夫を集めました。

 たとえば、1回2時間という枠のなかで、75人の子どもたちがきっちりと田植えも、草とりも、イネ刈りも、自らの力でやりきるための田んぼの面積とはどのくらいなのか? 田植えのあともイネへの関心を持続させるしかけとは? 作業体験だけでなく、田んぼに棲む生き物の世界や、昔の農具と現在の農業機械のちがいにも気づかせるには? といった、田んぼ体験のカンドコロがいっぱいです(22頁)。

 また、昨年特集し、ちょっとした話題になったペットボトル稲作。「私もやってみたよ!」という読者からの声がたくさん寄せられました。いつも教室のそばで、イネといっしょに生活できるような感覚になれるのが、ペットボトル稲のいいところですが、今年はちょっとダイナミックに、8m²のプールをつくって、本物の田んぼみたいに泥んこあそびや生き物観察もできる、ペットボトル稲作の方法を紹介します(4頁、40頁)。保育園・幼稚園での取組みで、ノリは抜群によいけど、すぐにあきてしまう園児たち相手に、大学農場の技術職員さんがあの手この手で興味を引きつけ、しかも園児たちが「自分たちでやりとげた!」という気持ちにさせてしまうプログラムを開発しました。米づくり初心者むけの栽培キットも開発、プレゼント付きです。

 そのほか、JAによるバケツ稲づくりコンテストで2度も文部科学大臣賞に輝いた先生から、子どもたちを観察名人にするための方法(27頁)や、200品種のお米を栽培する大学農場の技師さんから歴史や食文化、海外へと子どもたちの関心を広げるための品種紹介(8頁、32頁)。さらに、理科や算数などの教科の授業も田んぼづくしですすめてしまう方法など、先生にも社会人先生にも役に立つ情報が満載です。

特集2 発想転換!給食メニューをシンプルに

「ごはんとみそ汁だけの給食」(兵庫・宍粟市)

 1月号で給食センターでの調理現場レポート、3月号で地場産給食の課題を特集しましたが、今号では、栄養士さんの本業である献立に迫ってみました。給食も、地産地消の時代。栄養学的な発想から一歩抜けだして、いま地域にある旬の食材を生かしたシンプルなメニューへの発想転換が求められているようです。 調理している当の本人が考えた「調理師さんメニュー」や、調理師さんが家に帰ってもつくってみたいと思える給食献立……。生活者の視点に立って、献立を見直すと、新しい給食の姿がみえてきます。

 また、月に一回の「ごはんとみそ汁だけの給食」や、25の基本献立を1年に7〜8回繰り返し実施する「サイクルメニュー」など、ちょっとビックリ、目からウロコな献立作成法にも注目です!

(2009年4月5日)



「田舎の本屋さん」のおすすめ本

この記事の掲載号
食農教育 2010年5月号(No74)

◆米づくり体験 コツのコツ◆発想転換! 給食メニューをシンプルに ほか。 [本を詳しく見る]

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